■事業の内容
すでに危険物として分類されている物質を用い、危険性評価に関する体系的評価システムの検証を行う目的で、以下の実験を行った。 (1) 生物実験 [1] 生物学的方法による個体レベルの毒性・腐しょく性試験 [2] 生物学的方法による細胞レベルの里性・腐しょく性試験 (2) 化学実験 [1] 物理・化学的方法による固体・液体の爆発燃焼性試験 [2] 物理・化学的方法による固体・液体の自然発火性、酸化性、反応性試験 [3] 物理・化学的方法による気体の爆発燃焼性試験 [4] 基本物理試験 (3) 実験用機器の整備 [1] 燃研式自動ポンプ熱量計 1台 [2] データ集録装置 1台 [3] ペンレコーダ 1台
■事業の成果
本事業の目的は危険物質の危険性評価のための実験及び解析を行い、その危険性を体系的に把握し得る評価システムの確立を図り、危険物を運送する船舶による海上災害の防止を図ることにある。 本年度は、危険性評価のための第一段階である基本物性試験として、未知物質について、気体・液体・固体の状態判断を行うための試験方法をほぼ確立した。更に当該物質の危険性状を判断するためのスクリーニング試験として爆発燃焼性、引火性等についての各種試験を実施し、その試験方法を策定した。 これにより、当初の目的たる未知物質の危険性評価システムの確立の第一段階は達成し得た。
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