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■事業の内容

[1] 設計工作プログラムの開発
a. 初期計画諸計算プログラム
 トン数測度法にもとづき計算書式に合ったホーマットの開発、キャンバーの割込み、指定箇所の副分深点、分長点の割込み機能を備えた総トン数計算プログラムを作成した。
b. ルール計算プログラム
 バルクヘッド及び骨部材計算プログラムを開発し、昭和55年度及び56年度に開発した縦強度及び横強度部材計算プログラムと総合結合を行い、ルール計算プログラムを完成した。
c. プロペラ設計プログラム
 ボス強度及び翼輪郭の数式変形プログラムを開発し、昭和55年度及び56年度に開発したプロペラ設計プログラムと総合結合を行い、プロペラ設計プログラムを完成した。
■事業の成果

SOLAS改正、及びIMO勧告等にともない逐次条約、並びに規則が改正され、中小型船はますます高度を設計、建造技術が要求されることとなった。一方技術陣容の乏しい中型造船所にとって最も有効を対策は電算機の導入であり、このため設計条件が複雑な中小型船に適応した設計、工作のための電算プログラムの開発を昭和55年度より3ケ年の継続事業として着手し、本年昭和57年度をもって、IMO及び国内規則に関連した初期計画諸計算プログラム、NK規則によるバルクカーゴーの強度部材及び横強度部材等の計算を行うルール計算プログラム、及びFPP、CPPプロペラの強度計算、キャビテーションの判定及び幾何学形状の出力が可能なプロペラ設計プログラムが完成した。
 これらのプログラムの完成により、従来1〜2ケ月を必要とした計算、設計等が一週間以内に処理可能となり、中小型造船所の設計工作の合理化、技術の向上に大きく貢献するものである。





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