■事業の内容
[1] 地域現況の把握 和歌山県下全域を対象とし、バス及び鉄道交通の推移と現況について圏域別(県下7ブロック)線区毎に輸送実績の推移と内容、関連指標等を資料により調査した。 [2] バスを中心とした地域交通の問題点 (1) 調査対象及び回収状況 イ 交通事業者 19社 100%回収 (バス事業者14社、鉄道事業社5社) ロ 都市事業所 100社 93% ハ 都市通勤者 2,000人 86.1% ニ 農山村住民 1,200人 85.6% (2) 調査方法 それぞれ所定の調査票を用いて、郵便によるアンケートを行った。 [3] 地域交通政策に関する調査(将来交通需要予測と将来バス交通網整備計画) (1) 地域における交通課題と対策 和歌山県下の50市町村に対し、所定の調査票を用いて郵便によるアンケートならびにヒアリングにより調査を行った。 (2) 将来交通量需要予測 関係資料ならびに調査資料にもとずき、昭和65年を目標とした将来交通需要量の推計予測作業を行うとともに、調査結果を踏まえ、バスを中心とした地域交通網整備計画を策定した。
■事業の成果
現在、都市においても農山村においても、バス等公共旅客輸送事業の経営は、さまざまな問題をかかえているが、公害エネルギー政策等の観点から、効率的な大量公共輸送機関を中心とした地域交通体系の整備推進が一層望まれるところである。 本事業により、バスを中心とした利用し易い地域公共輸送システムのあり方を検討し、その問題点等を整したことは、今後のモデル事業化等政策を具体化するうえにおいて大きく寄与するものと思われる。
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