A. 観光の実態と志向調査(第10回) 国民の観光に関する動向の実態と今後の先向が明らかとなり、今後の観光施策の貴重な資料となった。 また、この調査は第10回目を数え、過去1年間の国内の宿泊、日帰り、海外宿泊、今後の志向に関して全般的に国民の観光旅行に対する動態が明確にされたことは大きな成果であった。 B. 観光需要の時系列分析 戦後観光旅行がようやく盛んになりはじめた昭和30年代の後半から現在まで、国民の観光旅行の内容がどのように変化し、どのような特徴を表わしてきたか、国民の観光レクリエーション活動に関する既存のデータを分析し、更に家計調査の旅行費、交通機関の国内旅客輸送量、旅行業者の国内旅行取扱額等の観光関連資料及社会経済指標との関連を分析し、観光レクリエーションの需要動向の時系列的な変化を明らかにしたことは、今後各種の観光施設整備、観光需要の開発等の資料として有効に活用されるものと思われ、その成果は非常に大きいものと思われる。 C. 観光地の美しい景観づくりに関する調査研究 観光地にとって最も大切な観光資源は景観であり、その景観の育成について、写真を中心にできるだけ簡便にまとめた。 今後の観光地における景観対策に対する啓蒙の書、あるいはテキストとしての役割を充分果しうるものと確信される。