
■事業の内容
A 貿易制度、手続の簡易化策の検討 ○ わが国の貿易制度手続の改善、簡易化のための問題点の摘出整理。 ○ 貿易制度手続の改善策の作成。 ○ 署名問題について前年度の成果にもとづく署名の簡易化の方法の作成提案。 ○ 専門家による委員会の設置。 ○ 報告書の作成。 (B5版 500部) B 書類様式の統一標準化の調査研究 ○ 前年度の作業に続き輸出/入契約書の統一標準書式案を作成し、提案。 ○ 専門家による委員会の設置。 ○ 報告書の作成。 (B5版 400部) C 国際会議出席 わが国の貿易手続簡易化の推進に資し国際的な手続簡易化に協力するため、9月と3月に開催された国連ECE貿易手続簡易化作業部会をはじめ国際商業会議所の関係委員会、主要国貿易手続簡易化機関の会議などに参加した。 行先 ジュネーブ、ロンドン、パリ、ブラッセル、ゲーテブルク 期間 13日間 人員 1名 ○ 会議の報告書の作成。 (B5版 250部) D 輸出入者標準コードの基本データ整備 わが国の輸出入者コードの統一を図るため新しく7桁の数字コードを開発し、昭和58年度からこのコードの保守管理業務を行うこととしているが、本年度には前年度の作業と合せて輸出入者の基本データの収集、整備を行いマスターファイルを委託により作成した。
■事業の成果
貿易量の大幅な増加及び輸送、通信面での技術革新の進展により、今日世界はすでに高速大量輸送時代に入っているが、従来の貿易関係諸制度、諸手続、特に旧来個別に設定されてきた多種多様できわめて複雑な書類作成慣行を改善する気運が国際的に高まっている。よって本事業により貿易制度、手続の簡易化策の検討等を行ったことは、わが国における貿易関係諸手続の簡易化を総合的に早急に進めることができ、世界の主要貿易国のひとつとしてこの分野における国際的な共同事業に積極的に寄与できるとともに、国際競争力の強化が図られるものと思われる。
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