
■事業の内容
大深度用水中浚渫ポンプ計画実機の20分の1の小型試作機を大型ポンプ浚渫船カッター附近に取付け、浚渫船の平常運転による小型試作機の機能、耐久性、耐水性その他の性能実験を行い、実機に対する信頼性を把握すると共に、実機設計上の諸資料を得て実機の標準設計を行った。 (1) 実船試験方案作成及び試験準備 実船試験供試船選定、供試船に取付の配線配管及び改造、試作水中ポンプ取付のための整備、試験及び計測要領の作成、並びに実験用機材等の試験準備 (2) 実船試験 供試船稼動計画に伴い、千葉県富津及び静岡県御前崎の2カ所で延48日間試験を実施 (3) 試験資料の調査収集 実船試験の計測資料を調査収集し、装置の特性、耐久性、信頼性について総合的に検討。 (4) 報告書の作成 上記[1]〜[3]の調査研究結果を報告書として取りまとめ、次年度の実用機試設計資料として青焼し、関係委員に配布。
■事業の成果
本事業は、従来の浚渫船の浚渫ポンプの性能が水深30mが限界であり、港湾の建設工事及び海洋開発関連の海底工事や、資源採取等大深度の浚渫が困難であるため、1,000PS水中浚渫ポンプ装置の開発を目標に50PS小型機を試作し、実船実験の結果をもとにして、実用浚渫ポンプの標準設計を行ったことにより、今後の海洋開発に寄与するものである。
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