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■事業の内容

[1] FRP船廃船解体のための調査研究
a. FRP船廃船の切断実験
(a) 切断実験に関する事前調査
実施場所  (株)北陸造船製作所(魚津市)
実施日程  6月24日(1日)
実施方法  実測及び写真撮影
調査員   藤村 譲、職員1名
(b) 切断実験
実施場所  (株)北陸造船製作所(魚津市)
実施日程  9月1日〜9月4日(4日間)
実施方法  超高圧水ジェット等による切断
対象船   FRP製9.9トン型一本釣漁船
調査員   竹鼻三雄、船越 卓、小山 捷、藤村 譲、吉田公一、職員2人
b. 切断結果の解析
 FRP製9.9トン型一本釣漁船の切断結果の解析
[2] FRP船廃船解体方法の確立
a. 廃船解体方法の検討
(a) 切断実験解析結果の検討及び設計の見直し
実施場所  (株)スギノマシン(魚津市)
実施内容  FRP製9.9トン型一本釣漁船の切断実験結果の解析及び設計の見直しを実施した。
○ 作業車の小型化
○ ドラバーサーのストローク1m以上必要
○ ノズルのつまり対策
○ 超高圧水ジェットの圧力安定化
○ 電気系統の耐振性
○ 超高圧水ジェットのポンプの能力
(b) 廃船解体方法の比較検討
 切断実験を基とした解体方法の比較検討を実施した。
[3] FRP船廃船解体処理方法のまとめ
 切断実験を基として解体処理方法について調査報告書を作成した。
オフセットB5判  120頁
作成部数     300部
■事業の成果

本事業は、年々増加の傾向にあるFRP製船舶に対しその廃船の大量出現は目の前に迫りつつあり、対策を講じなければ海浜、港湾等に放置され自然環境破壊の原因として重大な社会問題にもなりかねないことから、FRP船廃船解体方法の確立をとりまとめたものであるが、これにより今後FRP船廃船処理問題を早急に解決しFRP船造船業の健全なる発展に寄与するものである。





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