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■事業の内容

イ 所要の地方本部(1ケ所)及び支部(92ケ所)に、海上保安庁の推薦にもとづいて委嘱した海洋汚染防止推進員620名を配置して、所轄の海上保安官署の指導のもとに下記の活動をした。
[1] 海洋汚染の監視、通報
 海洋汚染(油による汚染及び油以外のものによる汚染で、人体に有害なもの、水産動植物に被害を与えるおそれのあるもの、船舶の航行や漁業の妨げとなるおそれのあるもの等)を発見した場合、発見日時、場所、汚染の排出源、汚染状況及び被害等を関係海上保安官署に通報し、必要な措置の実施に協力した。(通報1,136件)
[2] 海洋汚染防止に関する啓蒙活動の実施
 海上保安庁が実施する講習会、啓蒙活動等に参加協力するほか、推進員の所属する団体、企業内等での啓蒙活動を、所轄の海上保安官署の指導のもとに実施した。また、啓蒙活動資料の配布を通じて海洋汚染防止思想の普及をはかった。
ロ 海洋汚染防止推進員の日常活動に資するために、次の資料を作成交付した。
[1] 海洋汚染防止推進員手帳
○ 規格  A6判
○ 部数  900部(推進員の交替及び指導官用等を含む)
○ 内容  a 海洋汚染防止推進員の証
b 本制度の目的
c 事業の実施規則
d 推進員の心得
e 通報、報告の要領
f 海上公害関係法令のあらまし
g 海上公害関係用語
h 海上保安官署一覧
i 通報メモ、日誌欄
[2] リーフレット
○ 規格  A4判(カラー4色二つ折り)
○ 部数  80,000部
○ 内容  我が国周辺における海洋汚染発生の原因とその防止対策
■事業の成果

わが国周辺海域で発生する海洋汚染は国民の健康のみならず産業経済にも重大な影響を及ぼすおそれがある。
 本事業により、全国所要の地に海洋汚染防止推進員を配置して、海上保安庁の指導のもとに、海洋汚染の監視及び海洋汚染の防止に関する一般的な啓蒙活動を実施したことは、海洋環境の保全のために大きく寄与したものと思われる。





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