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■事業の内容

イ 天然記念物等境内樹木の保護及び調査研究
名称    太宰府天満宮境内の植生に関する調査
スタッフ  九州大学造林学教室 須崎 民雄先生
埼玉県立植物見本園 中村 恒雄先生
内容    a クスノキ、ヒロハチシャノキ樹幹保護
クスノキ1本並にヒロハチシャノカ1本について樹勢回復
のための手入れ養生工事
      b 梅の品種調査
 梅果実及び葉枝による品種、品質調査
調査報告 3ケ年にわたる調査研究保護の成果の総括
ロ 太宰府地域の歴史及び文化遺産の調査研究並に保護
[1] 太宰府天満宮什宝調査
スタッフ  九州歴史資料館 西村 強三先生
文化研究所   矢野 美智子先生
内容    神仏分離による流出の文化財調査並びに神仏分離以前の安楽寺天満宮様相について、文献等により調査したもの
報告書   300部作成
[2] 太宰府天満宮の古文書、古記録の調査研究及び保存
スタッフ  九州大学文学部 池畑 裕樹先生
内容    古文書、古記録の解読作業を中心として、天満宮関係史料の蒐集、コピーによる複製本作成、整理カードの作成、花押カードの整理がその内容である。
[3] 「太宰府天満宮連歌史料の研究<1>」製作
規格  A5判 500頁 500部作製
上製本ビニールクロス、ケース付
本文書籍用紙55K クリーム
内容  九州大学教授
長岡技術科学大学教授 棚町 知彌先生
愛知県立大学教授   島津 忠夫先生
以上、三教授の共編著書である。今回の内容は
〔史料編〕
第1部 太宰府天満宮・安楽寺古代中世文芸資料-ひろく文芸史の視野に立って編集、解説-(川添 昭二)
第2部 近世連歌史藁草-ひろく文事芸能の関係資料をその周辺まで含めて、主として古記録類により編集-(棚町 知彌)
[4] 無形文化財神幸式祭器具装束類調製
内容  株式会社井筒にて調製
大和舞装束(千早、単、緋袴、白衣及び襦袢、神楽鈴、神楽鈴五色絹、花かんざし)、八脚案馬壇、力革、三懸、腹帯、立聞、肌付、切付、障泥、四方手
[5] 重要文化財等建造物調査
内容  重要文化財の太宰府天満宮本殿をはじめ、同じく重要文化財志賀社他多数の現存する境内の建造物を実測調査並びに写真による記録を実施
株式会社高松組に依頼
「太宰府天満宮建造物明細図面集」200部作成
[6] 天満天神信仰の調査研究
名称    近畿地方における天神信仰の調査研究
スタッフ  埼玉大学名誉教授 遠藤 泰助先生
内容    全国に広がる天満天神信仰が日本民族精神形成の上にまた学問教育の普及発展の上にどのように展開し、変遷してきたかを、近畿地方について調査研究したもの
ハ 青少年の教育文化向上育成事業
[1] 第4回「青少年のための音楽会」の開催
開催日  昭和54年11月17日
会場   福岡県立勤労青少年文化センター
参加校  福岡市内音楽優秀小学校14校 約700名
内容   第1部 小学生演奏
第2部 福岡工業大学附属高校吹奏楽部演奏
[2] 第4回天神旗争奪少年武道大会の開催
a 空手大会
開催日  昭和54年5月20日
会場   太宰府天満宮余香殿
参加者  34チーム 360人
b 柔道大会
開催日  昭和54年10月28日
会場   筑紫工業高校体育館
参加者  85チーム 約700名
c 剣道大会
開催日  昭和55年2月24日
会場   筑紫工業高校体育館
参加者  16チーム 約1,200名(小学生のみ)

■事業の成果

天然記念類、重要文化財等の保護、調査研究に加え、子供達の守護神である天神のもとに武道大会等を行ったことは日本文化の歴史、信仰を後世に継承しまた伝承してゆくうえに大切で、本年度においてもその成果は高く評価できるものと思う。





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