
■事業の内容
イ. バスサービスの改善に関する研究 本調査は、バス・マップをはじめとする、バス・サービス情報提供システムの改善など調査し、公共交通機関の利用・推進につとめ、今後の交通政策に資することを目的として学議経験者、官庁関係者より成る委員会を設置し、以下の作業を行った。 [1] バス・マップの作成 a. 既存バス・データの収集・整備 b. バス・マップの編集 c. バス・マップの作成 [2] 新バス・ストップ導入に関する調査 a. バス・ストップの実態と問題点 b. 近代的合理的バス・ストップの調査 c. バス・ストップのデザインに関する調査 d. 海外調査 [3] テレフォンセンター設置に関する調査 a. テレフォンセンターのニーズ調査 b. 地域的サービス範囲 c. 他輸送機関との関係 d. 複数企業における協調の仕方 e. 実設計 f. ワークスタディ [4] 実施方法 a. 委員会審議:役所等学識経験者からなる委員会を組織し、調査方針、調査の推進、分析、報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託:[1] 委託先:松下通信工業株式会社 内容: 電話情報センターのニーズの整理・インプット・データおよび体制の検討等 [2] 委託先:株式会社 べるく 内容: 方面系統別バス路線図・バス交通に関するインフォメーション等 [3] 委託先:株式会社 べるく 内容: バス・ストップについての基礎知識・基礎設計等 c. 国内調査:大阪市 2名 テレフォンセンター設置に関する調査の内容及びすすめ方について 〃 2名 新バス・ストップ委員会の委員の構成について 沖縄県 3名 バス・マップにおけるバス停、ルート等の検討 大阪市 7名 新バス・ストップ関係諸設備の検討 〃 2名 テレフォンセンターの実施状況についての検討 〃 5名 テレフォンセンター機械化についての検討 沖縄県 6名 バス・マップにおける実態面との差異の検討及び確認 大阪市 5名 新バス停建設の確認について d. 海外調査 訪問先:イギリス、フランス 出張者:真鍋博、竹本良信 期間:昭和54年9月10日〜20日 内容:バス・ストップ施設の実態調査 e. 報告書作成 内容 [1] バス・マップ ○ 沖縄バス・ルート・マップ [2] 新バス停 ○ 新しいバス停製作のねらい ○ バス停の機能と諸施設 ○ バスシェルターの先進例と現状の問題点 ○ バスシェルターと現行法規制 ○ 新バスシェルター構想案 [3] テレフォンセンター ○ 電話情報センターのニーズの整理 ○ INPUT DATAおよび体制の検討 ○ 先進国の実態調査 ○ テレフォンセンターの実設計 ○ ワークスタディー 規格 [1] A4版 48ページ [2] B5版 タイプオフ 23ページ [3] B5版 〃 125ページ 部数及び配布先 [1] 10,000部 [2] 200部 [3] 200部 各々大学、官庁、研究所、委員会関係等 f. 計画年度 単年度 ロ. 交通機関の乗継ぎ施設・方式の改善に関する調査 本調査は、以下の2つのテーマがあり、いずれも昨年度の実態調査を踏まえている。 1. 乗継ぎに望ましい駅施設の設計 2. パーク・アンド・バスライドの導入可能性 前者については、横浜市営地下鉄3号線の片倉町駅と港北ニュータウンセンター北駅を対象にケース・スタディを行い、望ましい駅施設のあり方を検討した。 後者については、横浜市と岡山市を対象にケース・スタディを行い、パークアンド・バスライドが導入される見込みと導入に当って課題を検討した。 [1] 調査内容 a. 望ましい駅施設の設計 b. パーク・アンド・バスライドの導入可能性の検討 [2] 実施方法 a. 委員会審議:大学・役所等学識経験者からなる委員会、分科会を組織し、調査方針、推進、分析、報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託:委託先:トヨタ自販(株) 内容: 横浜市、岡山市におけるパーク・アンド・バスライド導入可能性の検討 委託先:(株)三菱総合研究所 内容: 駅施設設計案の検討 c. 国内調査:大阪市 4名 ターミナル施設、利用状況調査 名古屋市 4名 名鉄ターミナル、設計思想等ヒアリング d. 報告書作成 内容 1. 調査概要 2. 望ましい駅施設の設計 ○ 片倉町駅のケーススタディ ○ 港北ニュータウン・センター北駅のケーススタディ 3. パーク・アンド・バスライドの導入可能性 ○ 横浜市でのケース・スタディ ○ 岡山市でのケース・スタディ 4. その他 規格 A4 タイプオフ 201ぺージ 部数及び 250部 配布先 大学、官庁、研究所、委員会関係者等 e. 計画年度 単年度
■事業の成果
わが国における交通サービスの改善については、国民生活の向上にともない、ますます強く要請されてきた。とりわけ、バスなどの大量交通機関は、旅客誘導の点からも、サービス改善が急務である。バス・マップをはじめとするバス・サービス情報提供システムの改善パーク・アンド・ライドなど調査し、公共交通機関の利用・推進につとめ、今後の交通政策に資するものと思われる。
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