
■事業の内容
イ. 尾道・三原都市圏交通計画策定調査 尾道・三原市は地形上又は沿革上の点から都市機能特に道路整備が立ち遅れており、また東西交通及び四国への交通の要衡であるため通過交通量が多く、さらに本四架橋が完成すれば一層道路混雑が悪化すると予想される。 このため、昭和65年を目標とした両市の望ましい都市交通整備計画の検討を行い、都市内、都市間交通の円滑化をはかることを目的とし、次により調査した。 [1] 調査内容 a. 現況調査・分析 b. 将来交通需要予測 c. 都市交通実態調査 d. 都市交通整備計画の策定 [2] 実施方法 a. 委員会審議:大学、役所等学識経験者からなる委員会、幹事会を組織し、調査方針、推進、分析、報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託 :委託先 (株)福山コンサルタント 内容 (1) 交通の現況把握 (2) 将来交通需要予測 (3) 都市交通に関する意識調査 (4) 将来交通体系案の検討 c. 報告書作成: 内容 ○ 調査の概要 ○ 尾道・三原都市圏の現況 ○ 都市圏の交通現況 ○ アンケート調査による交通実態 ○ 将来交通需要予測 ○ 交通問題のまとめ ○ 尾道・三原都市圏の交通対策の検討 ○ 提言 ○ 資料編 規格 A4版 タイプオフ 210ページ(本文) 34ページ(資料編) 部数及び 350部 配布先 大学、研究所、官庁、当該自治体、委員会関係者 d. 計画年度 単年度 ロ. 香川中央都市圏交通計画策定計画 香川中央都市圏は、高松市、坂出市、丸亀市および善通寺市を擁している。 当圏域は、本州四国連絡橋(児島〜坂出ルート)四国横断自動車道の建設および空港整備等、大型開発プロジェクトの推進により、住民の行動パターンおよび産業、経済活動は大きく変革しようとしている。 本調査ではこれらの調査結果を踏まえ、将来の都市構造の変化に対応する公共輸送網を中心とした交通網の編成や都市部の交通運用等について議論し、交通計画策定の指針を得ることを目的とし、次により調査した。 [1] 調査内容 a. 現況調査、分析 b. 将来交通需要予測 c. 将来交通体系の検討 d. 将来交通体系案の策定 [2] 審議方法 a. 委員会審議:大学、役所等学識経験者からなる委員会、幹事会を組織し、調査方針、推進、分析および報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託 :委託先 (株)F.I.P. 内容 現況調査、分析 将来交通需要予測 交通代替案の検討 c. 報告書作成 内容 ○ 調査の概要 ○ 香川中央都市圏の現況 ○ 香川中央都市圏の交通現況と問題点 ○ 都市通勤者アンケート調査にみる交通実態と住民意識 ○ 香川中央都市圏の将来計画と将来需要予測 ○ 交通課題の検討を交通計画策定 規格 A4版 タイプオフ 181ページ(本編) 28ぺージ(資料編) 部数及び 350部 配布先 大学、官庁、当該自治体、委員会関係者 d. 計画年度 :単年度 ハ. 首都圏近郊住宅地交通計画策定調査 近年鉄道駅へのアクセス交通手段の面でバス利用者の減少傾向が見られ、その対策の必要性がさけばれている。バス利用者減少の一因としては、自転車利用の増加が考えられているが、それは、鉄道駅前に見られる自転車駐車の多さからも理解でさるところである。 そこで、本調査は、バスと自転車の社会的調和のとれた分担関係を明らかにする必要があることを踏まえ、自転車利用実態の把握とバスとの競合状況の分析を行い、今後の基礎資料を得ることを目的とし、次により調査した。 [1] 調査内容 a. 現況調査(実態調査を含む) b. 交通手段利用の分析 c. 対応案の検討 [2] 実施方法 a. 委員会審議:大学、役所等学織経験者からなる委員会、幹事会を組織し、調査方針、推進、分析、報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託:委託先 (株)三菱総合研究所 内容 ・ 自転車利用者アンケート調査 ・ 改善策の検討 c. 国内調査:相模原市 9名 相模原駅周辺の自転車利用状況調査 相模原市 5名 相模原市役所において駐車場設置等に関するヒアリング d. 報告書作成: 内容 ○ 近郊住宅地における自転車利用の現況 ○ 小田急相模原地域における交通の現況 ○ 駅前への交通手段に関する分析 ○ 駅前の交通のあり方 ○ 資料編 規格 B5版 タイプオフ 247ぺージ 部数及び 350部 配布先 大学、官庁、研究所、委員会関係者等 e. 計画年度 :単年度 ニ. 那覇都市圏交通計画策定調査 那覇市においてはバスが唯一の公共交通機関となっているが、近年自動車交通量の増大が著しく交通渋滞が日常化しており、公共交通機関との調和ある発展が強く求められている。 2カ年調査の1年目である本年度は当都市圏交通の現況調査として、主要道路交通の一般的状況、バス系統および運行状況、トリップ特性、バス利用者DD分布特性を把握した。また、バス旅客に対するサービス向上のため、路線の再編成、バス利用者に対するアンケート調査を行ない、バスサービス改善方策を検討した。 [1] 調査内容 a. 現状分析 b. バス利用状況調査 c. 対応策の検討 [2] 実施方法 a. 委員会審議:大学、役所等学識経験者からなる委員会、幹事会を組織し、調査方針、推進、分析、報告書とりまとめを行った。 b. 調査委託:委託先 沖縄地域科学研究所 内容 現況および問題点の把握 利用状況調査 将来交通需要予測 将来交通体系の検討 c. 報告書作成:(中間報告書) 内容 ○ 都市圏の現況 ○ 都市圏交通の現況と問題点 ○ バス旅客に対するサービスの改善 ○ 那覇都市圏におけるバス系統再編成 規格 A4版 ゼロックス 200ぺージ 部数及び 50部 配布先 委員会関係者 d. 計画年度 2カ年
■事業の成果
モータリゼーションの急速な進展に伴う路面交通の激化、バス等の公共交通機関の衰退等の都市の交通問題は、大都市のみならず、地方都市においても深刻化している。一方、これら地域は交通への需要の変化等に伴って、単に都市部に留まらず、より広域的な地域について交通体系を再検討する必要性が生じてきている。 このような諸問題に直面して、都市バス網の再編成、道路及びバス・ターミナル等の施設整備等、都市内交通及び都市間交通の円滑化のための諸方策を検討したことは各地方都市における交通計画の策定に資するものと思われる。
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