フィリピン残留日本人2世の戸籍回復支援 

1. 比残留日本人2世孤児名簿の日比政府による認証は4件が新たに日本外務省に提出された。
2010年から2011年にかけて、比残留日本人2世名簿作成にかかる有識者会議を開催、その後、現地での調査を経て完成した300名分の孤児名簿を2011年3月に日本国外務省に提出。2011年12月、50件につきフィリピン共和国外務省からの認証を得、2012年末までには全300件の認証が完了する見込みである。2013年度は日本国外務省からの認証にむけ取り組んだ。
2.　就籍許可申立（30名程度）　
(1)日比調査員残留日本人2世の身元調査および就籍申立のための証拠書類収集
(2)東京家庭裁判所への就籍申立
※2012年末時点での申立総数は175名分、うち67名が就籍許可
3. 裁判所申立係属案件（108件）の追加証拠収集作業
4. 申立可能性調査（30名程度）※調査次第で、新規申立、孤児名簿の対象とした。
5. 比各地日系人会における残留日本人2世の登録推進
比国内のラジオネットワークを利用し、日系人会へ出向くよう残留2世に向けて呼びかけた。
6. 集団一時帰国を下記の内容で行った（10名程度、2013年8月）
(1)就籍許可の加速化を目的とした裁判所調査官面接
(2)日本国内で親族が判明した身元判明者と親族対面
(3)各メディアを通した公開身元捜しおよび世論喚起
7. プロジェクト進捗会議(年1回)、および比調査員研修開催(年4回)
8. 比残留日本人2世国籍回復事業の記録（仮）』編纂準備
比残留日系人問題を風化させないためにも、事業の総括版として、比残留日系人に関連する統計や陳述書をまとめ、2015年度までに調査報告書を編纂する予定であったが、中止となった。

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