日系人社会とその文化の変容に関する国際共同研究プロジェクトの推進

Japanese American National Museum

北･中南米及び日本の研究者による日系人社会とその文化の変容に関する共同研究プロジェクトに対する資金協力。
19世紀後半に米国や中南米諸国へ渡った日本人移民は､移民先の文化､社会的背景や第二次世界大戦を挟む歴史的背景の中で様々な体験を経ながら現地社会に溶け込み､幅広い分野で活躍するに至った。　一方､現地社会への融合や世代交代が進むにつれ､各国の日系人社会では､過去の貴重な経験や文化･伝統の継承､今後の日系人社会の行方が共通の課題となっている。しかし､そのベースとなる日系人社会やその文化に関する調査研究は､各国の研究者や研究機関が各々行っており､また､貴重な文献や資料が散逸しているのが現状であることから､1世紀にわたる歴史を異文化間比較の視点をもって共同で検証･評価し､知識を共有して行くための基盤を作ることが不可欠である。本プロジェクトは､米国､カナダ､中南米諸国､日本の研究者による共同研究及び研究機関による文献･資料の収集とデータベース化(計3年計画)を行おうとするもので､第2年次として下記を予定している。
(テーマ):日系人社会とその文化の変容
(参加者):研究者20名及び9研究機関(米国、カナダ、ブラジル、ペルー、メキシコ、パラグアイ、アルゼンチン、日本)
(内　容):文献･資料の収集及びカタログ作成、データベース化、 調査研究の実施､研究会の開催、文献・資料カタログ・研究報告のホームページでの紹介
当会としては､日系人社会とその文化に関する理解を促進するとともに各国の研究者･研究機関間のネットワークの構築と今後の日系人関連の研究基盤作りに貢献しようとするものである

https://nippon.zaidan.info/nf_lib/nf_libServlet/nf_lib1050?np=1019&jigyo_id=0000023763