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・木造船に関する基礎調査をしました |
2002.05.21
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日本財団は和船文化・技術研究会を設置し、2002年1月、全国の漁業協同組合を通じて、木造船の残存状況や船大工に関するアンケート調査を行いました。木造船漁船の全国的な調査は、明治28年(1985年)に農商務省が行った「日本漁船調査」以来です。 調査からは、予想以上に木造船と船大工のデータが得られましたが、船大工の高齢化は顕著で、今後、木造船が必要な磯漁や川漁などもFRP船に替わっていかざるを得ない状況になることがわかりました。さらに、65歳以下の船大工は激減すること、磯舟など小型船では、船の図面が作成されないことも多いことから、この数年が木造船の技術、文化とそれに伴う漁労習俗などを記録、保存する最後のチャンスということがわかりました。 調査結果を貴重な日本の木造船技術の保存・管理と次世代への文化的な遺産継承のための基礎資料として活用していただきたく、調査報告書をホームページに公開しました。 報告書は、PDF形式でダウンロードできます。また、各漁協に現存する木造船をMicrosoft Excel 95 を用いて、データベース化しました。こちらも日本財団のホームページからダウンロードできます。これにより、データの抽出や検索、並べ替えなどが容易にできます。
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