事業名 | 必須医薬品購入資金回転システム推進プロジェクト総括 |
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団体名 | 日本財団 (The Nippon Foundation) |
団体名ふりがな | にっぽんざいだん |
協力団体名 | |
年度 | 1998年度 |
事業種別 | 自主事業 |
実施地域 |
アジア |
実施国 |
ベトナム 日本 |
事業金額 | 事業費:¥6,831,882 |
事業内容 |
◇途上国における保健衛生プロジェクトへの提言◇
本事業は、平成5年度より当会が実施してきた調査研究事業「必須医薬品購入資金回転システムの推進」プロジェクトを総括してその報告書を作成し、5年間のプロジェクトの成果および問題点を明らかにするとともに途上国における基礎保健サービス向上のための提言をすることを目的として実施した。 (1)報告書編集打合せ これまでプロジェクト推進に関わってきた専門家を中心に、具体的に誰が何についてどのように報告するかを検討した。 1)実施日:平成10年8月14日 2)参加者:東京大学、昨年度までの必須医薬品プロジェクト委員など8名 (2)評価のためのデータ収集などの実施 報告内容に具体的・客観的な裏付けを与えるために、対象国に関するデータ収集などを実施した。特に最も事業が進んだベトナムに関しては、詳細な現地評価調査を実施した。 1) 対象国:5ヶ国 2) 調査時期:平成10年4月〜12月 3) 現地調査:ベトナム(3回)など (3)ベトナムにおける事業評価ミーティングの開催 過去の資料と上記(2)の調査結果をもとに、5ヶ国の対象国のうち事業の進捗が最も早かったベトナムにおいて、事業評価ミーティングを開催した。 1) 参加者 :ベトナム保健省(保健副大臣ほか関係者)、ベトナム・ユニセフ、東京大学ほか保健衛生プロジェクトに関わる国内外の機関・専門家約40名 2) 開催場所:ハノイ(ベトナム) 3) 開催時期:平成10年12月15日〜16日 (4)報告書の作成および頒布 3月末までに報告書案の作成が終了した。委託契約の一環として、校正のうえ、5月中旬までに最終稿を作成し300部印刷。本報告書は国内外の関係機関・関係者に配布、また、日本財団ホームページ内事業成果ライブラリーを利用しインターネット上でも報告書を紹介する予定である。 ◇実施方法◇ 本会で実施計画を策定のうえ、直接または一部専門機関へ委託して実施した。 ◇事業の成果◇ これまでのプロジェクト総括にあたり、ベトナムでの成果に焦点をあてたことにより、必須医薬品購入資金回転システム(RDF)導入成功のための要因をより明確にすることができた。さらにベトナムで開催された事業評価ミーティングにおいては、本プロジェクト自体の評価にとどまらず、国全体の保健政策におけるRDFの位置づけが論議され、RDFを含む種々のアプローチをより効果的に組み合わせた木目の細かい保健政策の必要性が確認された。こうした取り組みは、ベトナムのみならず後に続くアジア諸国にとっても、今後の保健対策の方向性を示唆するものであった。 最終成果物である報告書は、単なる事業報告をするためのものでなく、政府セクターと民間セクターの役割、途上国開発における保健分野の位置づけなど、社会開発全般に対する多角的なアプローチを示し、将来への提言をするものとなった。また、今後の当会の活動に生かしていくため、当会のイニシアチブのもとに進められてきた本プロジェクトを総合的に評価し課題点を明確にすることができた。 |
成果物 | |
備考 |