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第4回中国大学図書館担当者訪日交流感想文

 事業名 教育・研究図書有効活用プロジェクトの実施
 団体名 日本科学協会 注目度注目度5


哈爾浜(ハルピン)医科大学図書館 副館長 史興偉
訪日に関する私見
 
 私はとても幸いなことに、第4回「中国大学図書館担当者訪日団」のメンバーとして貴国で8日間の参観と視察をすることができた。今はもう帰国して職場に戻っているが、日本での情景は瞼に残っており、忘れられない。8日間の参観と視察を通しての収穫は多く、ひときわ感慨深い活動だった。
 
1. 日本科学協会及びその寄贈図書の運用に対する理解を深めた
 今回の訪問期間では、日本財団、日本科学協会および図書プロジェクトに関わるその他の機関に参観や視察をする機会があった。図書プロジェクトの組織、管理及びオペレーションについてより深く、より感覚的に認識し理解することができた。私たちは心から、あなた方が中日の友好と文化交流のために切実な努力をされていることに敬服の意を表する。先進的な管理方式や業務手段には感慨を、厳格な勤務態度や競業の精神には尊敬を申し上げたい。他にも、とりわけ貴重な機会として、私たちは笹川会長、濱田理事長などの日本財団、日本科学協会の幹部職員と身近で友好的な交流や座談会をすることができ、考えを交換して友誼を増進させられたことは、今後一層協力を深めるための良好な基礎となった。
 
2. 図書館に関する多くの先進的な管理理念や方法を学んだ
 武蔵工業大学図書館、芝浦工業大学図書館、成蹊大学図書館、琉球大学図書館という4つの大学図書館と国会図書館という公共図書館1つの参観を通し、日本での図書館事業の現状や管理理念と方法、業務フロー及び図書情報理論研究など各方面が多角的だと感じた。多くの分野で中国の図書館と大きな違いがあり、感慨が深く、収穫も多かった。図書館管理の改善と整備という点でとても貴重な経験であり、参考になると思う。
 
3. 日本文化と中日の歴史ある交流に対してより深く知ることができた
 中日両国は一衣帯水の隣接する友好国で、文化や観念など多くの分野に共通する所がある。今回の訪問を通じ、日本の社会、風情、文化、歴史といった各方面を視察することにより、東京や大阪を代表とする日本の現代的な国際都市の繁栄する姿を感じられただけでなく、京都や奈良を代表とする日本古来の文化にも触れることができた。特に、中国唐代の鑑真大師が日本に仏教を伝えたところ―唐招提寺を訪ね、中日両国の友好的な往来の歴史の長さと不可分の文化の源を深く体験した。
2006.12.18
中国 哈爾浜にて記す
 
牡丹江医学院 副院長 馮克倹
訪日の随想
 
 私は、日本科学協会の招きによる「第四回中国図書館館長代表団」の訪日に同行し、任務を円満に終了することができました。ここに、日本科学協会が教育・研究図書有効活用プロジェクトによりなされた重要な貢献に対して感謝いたします。お招きくださった日本科学協会、日本財団の笹川陽平会長並びに日本科学協会の濱田隆士理事長に直接お会いできたこと、特に、日本科学協会の梶原義明常務理事を始め職員の方々が私たち代表団の訪日期間中に大変な手配や温かい配慮をしてくださったことに感謝します。
 武蔵工業大学、成蹊大学、琉球大学の図書館および国会図書館を参観した感想として3点を挙げることができます。1つは政府が図書館を重視しており、投資もしていること。2つ目は、図書館の先進的で現代的な施設と現代的な管理。3つ目は図書館職員の仕事熱心さと人間味のあるサービス。これらは、深く印象に残りました。
 観光した古跡名勝や日本の風土、人情などもよく覚えています。
 日本科学協会の教育・研究図書有効活用プロジェクトが継続して推進され、中日両国間の文化交流が絶えず強まり、両国民相互間の友好関係が増進されることを希望いたします。
 
黒龍江東方学院図書館 館長 霍燦如
訪日視察記
 
 日本財団の助成と日本科学協会の招請を受け「第4回中国大学図書館担当者訪日団」一行27人は、2006年12月4日〜12月11日に日本を訪問し、交流を行った。今回の訪日は中日双方が実り豊かな友好交流を行い、円満に成功した。訪日団の一員として日本の大学図書館、日本の歴史、文化、習俗、人情等を直に考察して大いに受益があった。今回の交流は「教育・研究図書有効利用プロジェクト」を促進したのみならず、相互理解と友好増進という点でも効果が得られた。今回の交流は黒龍江東方学院の今後の国際交流に良き基礎を築いた。
 
1. 訪日の概要
(1)日本財団、日本科学協会最高責任者への表敬
 日本滞在中、日本財団の高層部責任者である笹川陽平会長と三浦一郎常務理事、さらに日本科学協会の濱田隆士理事長は終始訪日団を熱烈に歓迎し、接待し、親切に接してくれた。また、濱田隆士先生は、1999年以降、中国24大学に延べ151万冊の図書(黒龍江東方学院に76,221冊)を寄贈し、中国の高等教育事業に寄与したと述べた。楊海天訪日団団長、大連理工大学教授は訪日団を代表して日本財団と日本科学協会責任者の会見について感謝を述べた。そして中国24大学の読者の名義にて中国の大学への教育研究用図書の寄贈についての感謝を述べた。
(2)図書館界との交流
 日本滞在中、訪日団は武蔵工業大学図書館、成蹊大学図書館、芝浦工業大学図書館、琉球大学図書館と国立国会図書館を訪問した。訪問した各図書館からは図書館に関する説明を受け、館内及び各業務部門を案内してくれた。見学先々の図書館で館員と図書館業務について交流した。
(3)日本の自然、社会、歴史、文化についての実地考察
 訪日団は寄贈図書倉庫を見学した。沖縄の首里城、(奈良の)東大寺、唐招提寺(鑑真寺)、(京都の)清水寺、金閣寺も見学した。日本の茶道と日本舞踊を観賞した。沖縄の大自然の美景を楽しんだ。訪日の楽しさは一衣帯水の隣国の日本を更に輝いたものに見せてくれ、また、日本の民族、風土、人情についてより深く理解した。
 
2. 訪日団の収穫と体得したこと
(1)最大の成果は相互理解と友好交流を促進したことである。皆様の周到できめ細かな手配、仕事に対する謹厳さ、礼儀正しさ、そして心を込めた人との接し方を通じて中日両国人民の友好的感情をしみじみ感じた。
(2)読者第一という図書館サービス理念の体験
1)武蔵工業大学図書館
 武蔵工業大学の特徴としては、すべての閲覧室と書庫の床、本棚、椅子と机が木質で統一したことである。壁の四周には木質の本棚が置かれ、部屋の中央に木質の机と椅子が置かれている。黄と緑のランプがあり、机上にスイッチが設置されている。特別蔵書閲覧室内にはやや暗めの柔らかい明かりをつけていた。貴重な図書への輻射を防ぎ、古籍を保護するためだと説明してくれた。学生は図書カードでマルチメディア室と公共学習室の利用が予約できる。そしてそのカードで入室することができる。学生は公共学習室で討論し、マルチメディアの資料を閲覧することができる。居心地がよい。回りのどこにもパソコンが置いてあり、どこにいてもパソコンが使える。1FロビーにCD棚があり、CD資料はすべて開架である。学生が自由に借りることができる。疲れた場合、学生たちは居心地よくソファで仮眠する。
2)成蹊大学図書館
 成蹊大学図書館の特徴としては、ビル全体がガラス張りということである。図書館の2F、3Fはガラス張りのボール状の部屋である。部屋には閲覧用の机と椅子、パソコンが設置されているが紙媒体の図書がない。学生の討論、研究、習作等専用の場である。外からは中の様子がはっきり見える。マルチメディアの設備、パソコン等は随所においてある。学生達はどこにいてもインターネットを通じて所用資料の検索ができる。静かで優雅な図書館環境は、先進国の読者重視と教育重視の思想を具現している。しかし、中国の大学にはまだこのような図書館がない。
3)4つの大学図書館とも館員が少ない
 見学した4つの大学図書館には図書館員が非常に少ない。成蹊大学図書館には8人、すなわち館長、課長、インタビュー担当、相談員のみであった。貸出業務担当は資質が高く礼儀正しいアルバイトを雇っている。心を込めて、礼儀正しく読者に接している姿勢からは中国のホテルマンを思い出す。読者第一の理念は日本の各大学図書館で感受した。
4)参考になった2点
 日本の大学図書館の視察を通じて2点が参考になった。
 1つは、各大学図書館の公共学習室(Learning Commons)である。公共学習室でパソコンの利用や、集団学習と討論ができ、絶対的な静粛は要求されていない。例えば成蹊大学図書館においてこれらの空間に本棚がなく公共学習の場として提供されている。
 2つ目は、機関研究資料室(Institutional Repository)のことである。資料室は、教師と学生の研究成果を電子データとして保存し、ネットワークを通じて機関内部、或いは外部に送信する。具体的には、図書館館員は教師と学生が学会誌等で発表した研究成果を大学の内部や外部に提供することである。とても有意義な学術交流活動である。
 
斉斉哈爾(チチハル)大学図書館 副館長 李雲発
忘れがたい旅路、友好の訪問
−中国第四回大学図書館訪問団に同行し日本を訪問した感想−
 
 
 12月4日から11日まで、幸いにも「第四回中国大学図書館訪日団」に参加して日本を訪れました。感想は多く、感じ取ったことは深いです。帰国して一月あまり経ちますが、日本の皆さんの厚情と手厚いもてなし、そして、日本の美しい山河は、いずれも美しい印象を残しています。
 それまでは、日本というと頭にひらめくのは経済の発展、富士山と桜、新幹線の走るところでした。日本の友人が贈ってくれた図書を手に取り、日本財団も日本科学協会も知らないが、どういった組織なのだろう、寄贈された図書はどこから来たのだろう、どうして私たちに届いたのだろうなどと、探索し理解したいという気持ちで東京行きの飛行機に乗りました。
 日本にいる期間、まず、私たちは横浜の寄贈図書書庫を参観し、そこで日本の皆さんの業務環境と整理され出荷を待っている図書を見ました。彼らはこの事業のために大変な苦労をし、汗水を垂らしているのだろうと想像しました。参観時間は短かったものの、忘れがたい印象が残りました。私たちの受け取る一冊一冊の本に、働く人の汗水がにじんでいることを知ったのです。
 日本財団の笹川陽平会長にお会いし、会長の日中国交正常化三十周年記念大会での講演の言葉を目にして、笹川ファミリーが中日友好のためにしてきた努力は尊敬に値すると強く感じました。笹川陽平会長は以前、小平、江沢民、胡錦涛といった指導者の接見し、小平をして「義を重んずる人物」と言わせた方です。中国の24大学に百五十万冊あまりの図書を寄贈しただけでなく、広東省にはしか研究所を建設し、1000名もの中国医師に日本での研修資金を補助し、大興安嶺の火災、安徽の水害、雲南の地震などのため熱心に募金し、自ら600名もの日本青年を連れて訪中・・・笹川親子が日中友好のために行った慈善事業や実業は、深く心に残っています。
 訪問期間中、私たちは五箇所の図書館を参観しましたが、そのうち四箇所は大学図書館でした。訪問中、私たちは日本の同業の皆さんがここまで熱心に読者サービスや人間的な管理をしており、現代的な設備であることに敬服を覚えました。同業の皆さんの絶えず改善を続け仕事の細かいところを重視する働きぶりは、私たちの良いお手本となりました。また、私たちがその時に聞いた多くの質問にも親切に答えてくれました。一大学を訪れるたびに学長と館長が送迎と挨拶をしてくれて、記念撮影をしてくれました。参観交流中、私たちは多くのものを学びました。今後の業務の参考にもなります。
 今回の訪問で忘れがたいものはというと、一本の傘です。訪問が始まったばかりの日に小雨が降り、私は準備不足で傘を持っていませんでした。他人の傘に入れてもらわねばならず、非常に不便でした。この時、日本科学協会の担当者が目に留めて、すぐに傘を買ってきてくれたのです。雪中に炭を送るという言葉がありますが、私はそうしたことを東北で経験したことはありませんでした。しかし、雨中に傘を送るということが、本当に私の目の前で起きたのです。良い人とは、人が困っているときに助けてくれる人です。この傘は日本科学協会と日本の皆さんが私たちに見せてくれた真心の証としてずっと残しておきます。
 今回の訪問で最も忘れがたいことは、沖縄の暮れの海岸でのレクリエーションです。その晩は、夜の帳が下り、月明かりと街灯が砂浜を照らすなか、訪日団の一部のメンバーと日本の友人がそこに集まって、パーティーを始めるや、皆が続いて歌うわ踊るわで、高らかに響く声あり、方々の訛りもありました。その時、私は「東北二人転」をちょと歌ったのですが、歌こそ下手だったものの、「東北二人転」を日本に持ち込んだ中国人が私の前にもいたことを知りました。日本の皆さんは日本の踊りを教えてくれました。私たちも皆さんと大いにヤンコ踊りを楽しみました。砂浜の歌声は、波の音、楽しく踊る姿やうきうきした気分を伴って、夜が更けても終わりにする気にならず、ずっと帰りたくないと・・・。
 仕事の関係で多くの国へ行ったことがありますが、日本の旅は最も印象深いもののひとつです。この訪問を通じて日本への理解が深まりました。日本科学協会職員の皆さんの真剣で責任感の強い仕事ぶりは、永久により良い寄贈図書の受け入れ業務に対するモチベーションとなるでしょう。
 日本への訪問は短いものでしたが、記憶は美しいもので、多くの人や事柄が今も目の裏に映り、昨日のことのようです。
2007年1月20日


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更新日: 2020年3月21日

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