日本財団 図書館


●絵カード(写真2-17)
 これも簡単に作れます。日常関わりのあるものは写真に撮り、それを台紙に貼ります。また、幼児向けの雑誌にはきれいな写真や絵がたくさんのっていますから、切り抜いて絵カードにしてしまいましょう。
 こうして作った絵カードはカルタのようにしてあそぶこともできます。お母さんが物の名前を呼んであげて、それを子どもに探させます。また、同じカードを2枚作っておいて同じカードを探すというあそび方もできます。
 
写真2-17 絵カード
 
写真2-18 リング通し
 
図2-5 紐通し
 
●リング通し(写真2-18)
 複雑に曲がった針金から輪を抜きとったり入れたりするおもちゃです。輪投げなどを使っても同じようにあそべますが、写真のものの方が、目による手の連動のコントロールがより必要とされます。写真左のものは手作りですが、写真右は教材用として販売されているものです。
●紐通し(図2-5)
 より高度で協調した目と手、そして両手の機能が必要です。紐を通すブロックの穴の大きさを変えることで難易度が変わります。首飾りなどにしてみるのもおもしろいでしよう。
●マジックテープを活用したおもちゃ(写真2-19)
 マジックテープを使ってはったりはがしたりするおもちゃが最近よく出回るようになりました。写真2-19上と中央は手作りですが、下はままごとに使える木製の野菜セットで市販のものです。これらは、はがしたり包丁で切ったりする時に手に抵抗がかかるので、手を意識しやすく、手元をみるよう促されます。
 
写真2-19 マジックテープを活用したおもちゃ
 
 写真上のアンパンマンの顔のおもちゃは目、鼻、口等をはったりはがしたりしてあそべるので子どもには顔の各部位が意識されていくことでしょう。写真中央は木片を四角のマスの中にはったりはがしたりするものですが、目による手の運動のコントロールがかなり必要です。
 写真下の野菜セットも、包丁を持って切るといった動作や切れたものをはり合わせるといったことで、やはり目による手の運動のコントロールが必要とされます。
 これらは子どもが一人ではなかなか成功できないかもしれません。難しいようでも子どもがやろうとするならば、お母さんが一緒に子どもの手を持ってやってあげましょう。
●積木・ブロック(写真2-20、図2-6)
 いろいろな使い方が楽しめるおもちゃです。ここで強調しておきたいのは、
・手元をみながら積んだり、並べる。
 
図2-6 ドミノ倒し
 
写真2-20 市販のブロック
(a)
 
(b)
 
・積んだものや並べたものを倒してその変化を楽しむ(例えば積木くずしやドミノ倒し)。
・同じ形や同じ色のものを集める。
・大人が作ってみせて子どもに同じように作らせる。
・子ども自身がイメージしたものを形にしていく。
などのあそびです。
 写真2-20のブロックは比較的組み立てやすいものです。この他にもいろいろなブロックが市販されています。


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION