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犯罪被害者週間全国大会2006

 事業名 犯罪被害者支援に関する周知啓発及び支援体制整備
 団体名 全国被害者支援ネットワーク 注目度注目度1


風通信舎
風よ伝えて 命の大切さ
人間のむごさと優しさを
生きることの素晴らしさを
 
命の終わり、たたかいの始まり
 
 風通信舎を発行する曽我部とし子は、1996年6月9日に長男を通り魔に殺されました。日曜の昼すぎ、駅前の歩道を歩いていた長男は、いきなり犯人に背後から包丁で刺され、約1時間後、失血性ショック死で死亡しました。
 自身が経営する割烹の跡継ぎとして活躍し、町内で人気者だった長男を失った曽我部は、深い悲しみと失望、言いようのない混乱に襲われました。その傷がいえないまま、その年の12月、事件を担当する検事から犯人が不起訴になったことを知る。
 精神鑑定の結果、犯人は事件当時に心神喪失状態であったとされ、人間を殺した責任を問われないことになったからでした。
 その上、病院での治療代も司法解剖を行った法医学教室からの遺体搬送代も自分で支払わなければならなかった曽我部は、犯人が犯行の際におった傷の治療代や国選弁護士費用などの莫大な金額を国が負担して愕然とする。家族を殺された人間には、わずかな遺族給付金しか支払われないのに・・・
 事件まで市井の一人として生活していた曽我部は、犯罪被害者がいかに虐げられた状況にあるかを身をもって知る。そして、これをどうにかして変えていこうと僅かに残った気力を振り絞り、犯罪被害者の支援のために活動を始めた。
 
風通信の発刊を決意
 
 活動をすることで知り合った同じ状況にある犯罪被害者との交流を通じて、犯罪被害者が犯罪に巻き込まれたことから発生する、さまざまな2次被害に苦しんでいる事実、また被害者の実態がいかに一般市民に知られていないかを知る。被害者にしか分らない苦しみとそれを分ってもらえない辛さを、伝える術はないだろうか。
 ある日、曽我部は、市内のミニコミ誌に犯罪事件によって被害者家族が受ける二次被害について執筆を志願する。その過程でミニコミ誌のスタッフと交流を得、自身のメディアの発行の必要性を実感する。一般のメディアが伝え切れない犯罪被害者にしか分らない心情や置かれている現実を伝える「風通信」の発刊を決意しました。
 
信頼できる仲間達と
 
 ミニコミ誌のスタッフの指導の下、曽我部が経営する割烹のお得意様で民間企業のエンジニアとして活躍する河原田編集長に励ましと冷静な意見を伺いながら、交通事故の被害者である降松由紀子からレイアウト構成を担当してもらい、風通信は一九九八年十月に創刊。障害者の小規模作業所「ほのぼの」の安田所長に印刷と原稿管理の協力を仰ぎつつ、年に数回の発刊ながら現在も活動を継続し、犯罪被害者の小さき声を届ける努力を今後もしていく。
 
風通信舎 〒673-0885 明石市桜町13-6
発行人:曽我部 とし子
編集長:河原田 元信
レイアウト:降松 由紀子
印刷所:ほのぼの
 
交通事故調書の開示を求める会
 私たちは、被害の当事者ひいては国民全体が置かれている不公正な状況を改善するため、「交通事故調書の捜査段階での早期開示」を求め、実態調査や署名、要請などの活動を進めている被害者団体です。
 交通犯罪・事故により死亡あるいは重度の障害を被った場合、「死人に口なし」の不公正捜査や、当事者でありながら原因や真相が知らされないなど理不尽な状況に置かれ、それが二次的被害の元凶となることが少なくありません。
 私たちは国民が共有すべき最低限の権利である知る権利の保障と、犯罪被害者の尊厳の基本となる公正捜査と訴訟手続参加のために当事者への早期の調書開示を求めます。
 
ブレーキ痕も取り違え、当初は「飛び出し」とされる不公正捜査
 長女美紗(当時中学3年)は、2003年9月、自転車通学中に大幅な制限速度違反を犯した暴走トラックの犠牲になりました。
 しかし、自己保身に必死な加害者の指示説明に基づいた初動捜査は、娘の飛び出しと予断し、肝腎なブレーキ痕を別な車のものと取り違えるなど杜撰極まるものでした。逮捕もされず証拠保全が不充分なため、遺族が鑑定など独自調査を行って、実況見分のやり直しをさせ、起訴されるまで2年3か月を要しました。刑事裁判控訴審を前にした現在も真相解明にはほど遠い状況で、被害者の名誉は著しく傷付けられ、二次的被害の最大の要因となっています。
 加害者供述の矛盾だけを検証する現在の交通事故捜査では、加害者は言い逃れが安易に出来ます。この不公正を断ち切る為には、捜査段階早期の調書開示しかありません。一方の当事者への開示の無い事が捜査の透明性を欠き、不公正捜査の温床となっているのです。
 課題となっている訴訟手続き参加についても、被害者が事件や捜査の内容を早期に把握できることが前提になるはずです。被害者の尊厳無視の『人間は死んだ時点で人ではなく物』という解釈を改め、被害者遺族には第一当事者と同等の権利を与え、司法手続きに参加できるよう早急に法整備すべきです。
 交通犯罪被害者に早期の調書開示を実現して下さい。「蚊帳の外」から「法廷の中へ」それが切なる願いです。
(2006年10月 白倉博幸・裕美子 北海道南幌町在住)
 
2005年6月「交通事故問題を考える国会議員の会」総会にてアンケート調査結果提出(写真(下))
 
 
交通事故調書開示状況アンケート調査(中間結果報告)より
・事故状況に納得のいく説明がされていない
 警察捜査段階では回答者の60%が、納得のいく説明がされていないと回答しており、捜査段階での不公正など切実な状況が顕著です。
 
 
・事故の情報を知らされないことから来るストレスがあった
 80パーセント近くがストレスがあったと回答しています。
 
 
〈なお、「その他」、「無回答」の者には、不起訴及び送致前の当事者が含まれます。〉
 
・捜査情報非開示により不公正や不利益を被った
 事故の情報を知らされないことに依る二次被害は、心理的ストレスに止まらず、実際の不公正や不利益という物理的な被害に結びついており、約61%の回答者が捜査情報非開示により不公正や不利益を被ったと答えています。
 
 
 
 127名の事故の被害者・遺族から寄せられた回答(2004.6〜2005.6収集分)を集約したものです
 
交通事故調書の開示を求める会
事務局 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-12-5共立ビル301
TEL/FAX 042-405-6288
ホームページ:http://www.chousho-kaiji.com/


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更新日: 2008年11月22日

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