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天気予報の知識
1. 天気予報に使われることば
 毎日なにげなく耳にする天気予報・・・そのことばに含まれている意味は・・・
 
◎今日・今夜・明日など
 
午後、3時間未満の連続した降雨がある場合
 
断続した雨が続くが降雨時間の合計は6時間未満
 
連続降雨が日中5〜6時間続く場合
 
連続降雨が昼過ぎから降り出す場合
 
おもな天気予報
種類 説明
天気予報 明後日までの天気・気温・風などの予報
 (毎日6・9・12・18・21時に発表)
週間天気予報 向こう7日間の天気予報 (毎日18時に発表)
季節予報 1ヵ月予報:向こう1ヵ月間の気象状態の予報
 (毎月 月末に発表)
3ヵ月予報:向こう3ヵ月間の気象状態の予報
 (毎月 20日に発表)
暖候期予報:春から夏の半年間の気象状態の予報
 (毎年 3月10日に発表)
寒侯期予報:秋から冬の半年間の気象状態の予報
 (毎年 10月20日に発表)
 
気象情報・気象注意報・気象警報
 台風や発達した低気圧などが近づき、何らかの災害が予想されるときは、気象台などから情報・注意報・警報が発表される。
◎情報:注意報・警報が発表されるような気象状態になりそうな時や、注意報・警報の内容を補足する時などに発表される。情報には全国的なものと地方的なものとがある。
 台風第○号に関する情報、低気圧に関する情報、大雨に関する情報、大雪に関する情報など。
◎注意報:気象現象などにより被害が予想される時に発表される。
 風雪・強風・大雨・濃霧・乾燥・低温・雷・洪水・波浪・津波注意報。
◎警報:気象現象などによって重大な災害が予想される時に発表される。
 警報は気象官所が防災の見地から特に厳重な注意と警戒を呼びかけるもの。
 暴風・暴風雪・大雨・大雪・洪水・波浪・高潮・津波警報など。
 
天気図に使われる天気図記号
(拡大画面:239KB)
 
風力階級表(ビューフォート)
風力 地上10mにおける相当風速*m/sec 相当する状態
陸上 海上
0 O〜0.2  静穏、煙はまっすぐに上る。  海面は鏡のようである。
1 0.3〜1.5  風向は、煙のなびき方でわかるが、風向計ではわからない。  うろこのようなさざ波ができるが、波がしらにあわはない。
2 1.6〜3.3  顔に風を感じる。木の葉が動く。風向計も動きだす。  小さい小波が明らかに認められる。波長は短い。波がしらはなめらかに見え、砕けてはいない。
3 3.4〜5.4  木の葉や細い小枝が絶えず動く。軽い旗が開く。  大きい小波ができる。波がしらが砕けはじめる。あわはガラスのように見える。ところどころに白波が現われることがある。
4 5.5〜7.9  砂ほこりが立ち、紙片が舞い上る。小枝が動く。  小さい波ができる。波長はやや長い。白波がかなり多くなる。
5 8.0〜10.7  葉のあるかん木がゆれはじめる。湖沼の水面に波がしらが立つ。  中ぐらいの波ができる。波長はずっと長くなる。白波がたくさん現われる(しぶきができることもある)。
6 10.8〜13.8  大枝が動く。電線が鳴る。かさはさしにくい。  大きい波ができはじめる。波がしらの白くあわだつ範囲がさらに広くなる(しぶきのできることが多い)。
7 13.9〜17.1  樹木全体がゆれる。風に向っては歩きにくい。  海は盛り上り、砕けた波から立った白いあわは、筋を引いて風下に吹き流されはじめる。
8 17.2〜20.7  小枝が折れて飛ぶ。風に向っては歩けない。  波長の長い、やや小さい大波になる。波がしらの端は砕けてしぶきとなりはじめる。あわは、はっきりした筋を引いて風下に吹き流される。
9 20.8〜24.4  人家には軽い被害がある。看板などが飛び、屋根瓦が剥がれる。  大波になる。あわは、濃い筋を引いて風下に吹き流される。波がしらはのめり、くずれ落ち、逆巻きはじめる。しぶきのために視程は短くなる。
10 24.5〜28.4  台風・竜巻などで、停電・倒木など多く、広い範囲の破壊を伴う。  波がしらが高くのしかかるような非常な大波になる。大きなかたまりとなったあわは、濃い白色の筋を引いて風下に吹き流される。海面は全体が白く見える。波のくずれ方は、激しく、衝動的になる。視程は短くなる。
11 28.5〜32.6  広い範囲の破壊を伴う。  山のように高い大波(中小船舶は一時、波の陰に見えなくなることもある。)海面は、風下に吹き流された長い白色の泡のかたまりで完全におおわれる。いたる所で波がしらの端が吹き飛ばされて水煙となる。視程は損なわれる。
12 32.7  同上(更に激しい)  大気は、泡としぶきが充満する。海面は、吹き飛ぶしぶきのため完全に白くなる。視程は著しく損なわれる。
*上記の風速は全て10分間の平均風速、瞬間風速の1.5倍〜3倍となる。
 
風浪階級           うねり階級
階級 気象庁風浪階級表 気象庁うねり階級表
説明 波高(m) 説明
0 鏡のようになめらかである 0 うねりがない
1 さざ波がある 0をこえ 1/10まで 短く又は中位の弱いうねり(波高2メートル未満)
2 なめらか、小波がある 1/10をこえ 1/2まで 長く弱いうねり(波高2メートル未満)
3 やや波がある 1/2をこえ 1 1/4まで 短く、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
4 かなり波がある 1 1/4をこえ 2 1/2まで 中位の、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
5 波がやや高い 2 1/2をこえ 4まで 長く、やや高いうねり(波高2メートル以上4メートル未満)
6 波がかなり高い 4をこえ 6まで 短く、高いうねり(波高が4メートル以上)
7 相当荒れている 6をこえ 9まで 中位の、高いうねり(波高が4メートル以上)
8 非常に荒れている 9をこえ 14まで 長く、高いうねり(波高が4メートル以上)
9 異状に荒れた状態 14をこえる 2方向以上からうねりがきて海上が混乱している場合
〔備考〕
「短く」とは、波長100メートル未満(周期8.0秒以下の程度をいう)
「中位」とは、波長100メートル以上200メートル未満(周期8.1秒から11.3秒まで)の程度をいう
「長く」とは、波長200メートル以上(周期11.4秒以上)の程度をいう
 
台風の大きさの分類
階級 風速15m/以上の半径
台風 (特に断らない)
大型の台風 500km〜800km
超大型の台風 800km
 
台風の強さの分類
階級 中心付近の最大風速
台風 17m/s以上33m/s未満
強い台風 33m/s以上44m/s未満
非常に強い台風 44m/s以上54m/s未満
猛烈な台風 54m/s以上
*小さい、弱いなどの表現は被害の起きる大小と誤解されるのを避けるため、上記のように改めます。
 
台風の進路予報の図表示
 
 
 暴風域を伴わない台風(移動方向や速度がおおきく変わらない場合は、12時間後の予報円は省略される)
 
 
 暴風域および暴風警戒域を持つ台風で、移動速度が遅い場合には、暴風域の円の記入が省略される(図が複雑となるため)。
 
 
 暴風域を伴っていた台風が、次第に弱まり暴風警戒域がなくなると予想された場合、または「温帯低気圧」に変わると予想された場合。


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