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第5 熱収縮チューブを使用した電線貫通部工事の方法
5.1 適用範囲
 電装工事において熱収縮チューブを使用した工事方法について適用する。
5.2 熱収縮チューブの種類
 第3章 3.3.2を参照のこと。
5.3 材質、色
 熱収縮チューブの材質はエチレンプロピレンゴムを使用する。標準色は黒とする。
5.4 切断及び切断長さ
 熱収縮チューブは加熱することにより収縮する為、一般に被覆しようとする長さより10%程度長く切断して使用する。
 熱収縮チューブを切断して使用する場合は鋭利な刃物を使用し、切り口がチューブ長さ方向と直角となるよう一直線に切断し、ノッチが入らないように注意しながらおこなう事。
5.5 保管方法
 直射日光の当らない40℃以下の場所に保管する。
5.6 加熱収縮施行方法
 熱収縮チューブは120℃以上に加熱すると収縮する。加熱収縮施行はガストーチランプ、または電気ドライヤー等により施行し、熱収縮チューブを装着し一端から他端へ、または中心部から両端部に局部的にならないように均一に素早く加熱する。
 (図5.6a及び図5.6b参照(図中の(1)(2)(3)は加熱する順序を示す))
 
図5.6a 熱収縮チューブの加熱施行方法
 
図5.6b 熱収縮チューブの加熱施行方法
 
5.7 電線貫通部使用方法
 電線貫通金物(グランド)の代わりとして使用し、電線を通す前に熱収縮チューブを装着し、配線後、加熱処理を行う。
 
図5.7a 居住区隔壁貫通の場合  図5.7b 甲板貫通の場合


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