平成18年度 日本財団助成事業
精神障害者の在宅看護セミナー 後期
・訪問看護研修ステップ2終了認定証(領域:精神障害者の看護)発行対象研修
・訪問看護基本療養費II算定要件取得研修
日時:平成18年10月19日(木)〜21日(土)
会場:新宿NSビル13階H会議室(東京都新宿区)
<研修の目的>
(1)精神障害者の看護を実践するために必要な条件を理解し、訪問看護体制を整えることができる。
(2)精神障害者の家族および介護者等への援助技術を理解し実践できる。
(3)精神障害者の在宅看護について自ら評価を受け、自立して支援できる。
日程 |
研修内容 |
講師等(敬称略) |
10月19日・木 |
9:00〜9:30 |
受付
●研修オリエンテーション
●日本訪問看護振興財団 挨拶
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財団法人 日本訪問看護振興財団
事務局 |
9:30〜12:30 |
●精神障害者の訪問看護をすすめるための条件整備
・24時間ケア提供体制
・訪問看護ステーションにおけるケア提供体制
・他職種、他機関との連携
・緊急時入院システム
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NPO法人 多摩在宅支援センター円
訪問看護ステーション円
所長 寺田 悦子 |
12:30〜13:30 |
昼休み
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13:30〜16:30 |
●精神障害者の家族及び介護者等への支援
・精神障害者の家族の理解
・精神障害者と暮らす家族のアセスメント
・家族や介護者の支援
・近隣、職場、通学施設等関係者へのかかわり
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財団法人 東京都医学研究機構
東京都精神医学総合研究所
社会精神医学研究分野
主任研究員 田上 美千佳 |
16:30〜17:00 |
●演習・自己学習
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10月20日・金 |
9:00〜9:30 |
受付
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9:30〜12:30 |
●精神障害者の訪問看護実践
・基本的な姿勢
・療養者と訪問看護師の関係形成
・精神障害者の看護援助技術
・精神科退院前訪問指導、精神科退院時指導
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社団法人 日本精神科看護技術協会
常務理事 仲野 栄 |
12:30〜13:30 |
昼休み
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13:30〜16:30 |
●看護の視点で行うレクリエーション
〜QOLを目指して〜
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もりおか心のクリニック
副院長 高橋 政代 |
16:30〜17:00 |
●演習・自己学習
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10月21日・土 |
9:00〜9:30 |
受付
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9:30〜12:30 |
●精神科訪問看護の質を高めるサポートシステム
・スーパーバイザー的リーダーの存在とスーパービジョン
(個人スーパービジョン、グループスーパービジョン)
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熊本大学医学部保健学科精神看護学
教授 宇佐美しおり |
12:30〜13:30 |
昼休み
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13:30〜16:30 |
●精神障害者の訪問看護実践
・事例検討(2例)
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聖路加看護大学
看護学部看護学科精神看護学研究室
教授 萱間 真美 |
16:30〜17:00 |
●まとめ(自己学習)
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注)プログラムは変更になる場合もございますので、予めご了承ください。
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訪問看護ステーション円の場合
2006年10月19日(木)
NPO法人 多摩在宅支援センター円
訪問看護ステーション円
所長 寺田 悦子
はじめに
☆自己紹介
・学生実習での体験
・病院時代
〜精神病院開放化を経験して
・地域へ
〜共に生きるとは・・・
〜作業所つくり
〜社会福祉法人の設立
精神科病院・社会福祉施設の現状
「病院から地域へ」「施設から地域へ」
自立支援法により、地域は再編成される
<設立動機>
●理念・目標の明確化
なぜ、訪問看護ステーションを設立するのか!
☆地域と病院との間には、暗くて深い河がある
☆精神科病院とのつながりを求めて
・・・医療と福祉をつなぐ仕事
☆長期在院者の受け皿のひとつになりたい
☆コミュニティ引きネスの視点で仕事をしてみたい
訪問看護ステーション円の活動方針
理念 私たちは、その人らしい豊かで多様な生活を応援します!
⇒理念の共有化が重要
(1)地域特性を生かした小規模多機能型事業の実施
〜多様なニーズに応える
(2)多摩地域での精神障害者の在宅支援
〜社会的入院者の退院支援
(3)地域支援ネットワークへの参加
〜医療と福祉(介護)をつなぐ活動
(4)起業視点での事業展開
〜経営戦略の必要性
訪問看護ステーションの経営実態
☆日本の訪問看護ステーション・・・独立採算(アメリカ型)
5761ヶ所の指定(204ヶ所が休止中)で現在5551ヶ所(05/04/01現在)
設置数は、2000年以降微増傾向
<理由>
(1)利用者の件数が確保できない (2)訪問看護師が2、5人以上確保できない
・平均利用者数 52人 ・平均訪問件数 285回
・ステーション規模
100人以上の利用者 8、9% 40人未満の利用者 67、9%
☆精神科訪問看護ステーションは極めて少ない
精神科病院内の訪問看護が大部分である。
既存の訪問看護ステーションでの精神科訪問看護少数!!
独立型の精神科訪問看護ステーションは、全国でも少数である。
⇒身体疾患と比較し、社会的認知度が低い!(訪問介護は、普及しつつある)
⇒介護保険と比較し、ケアマネジメントシステムができていないため、効率悪く、専門的関わりが、請求に結びつかない。
⇒ニーズがあっても、訪問看護につながらない!!
訪問看護ステーション円の現状
診断別利用者数比較
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