日本財団 図書館


南・北朝鮮、同時崩壊か?

(拡大画面:38KB)
目次
序章 朝鮮半島の南北で同時進行する体制崩壊の危機 西岡 力
金正日政権をめぐる二つの立場
「北朝鮮との共存」論/金正日政権「レジームチェンジ」論/金正日政権中枢部での対立
朝鮮半島で進行するもう一つの危機
韓国で進行する国家解体論
まとめ 北朝鮮の自由化=金正日政権打倒を目指せ
 
◆用語解説〈周辺事態法〉
 
第1章 朝鮮半島の情勢分析 惠谷 治・西岡 力・島田洋一
1 親北盧武鉉政権と親米保守派に分裂する韓国 ――浸透する「平和統一」という名の謀略工作の実情
マッカーサー像撤去論争/韓国・海兵隊戦友会の反応/八・一五民族大祝典期間中の変事/停戦体制を有名無実化する北朝鮮船舶の済州海峡通過/見せかけの合意に過ぎない共同声明
 
◆用語解説〈第二次西海(ソヘ)交戦〉
 
2 着々と進む金正日の対南工作 ――韓国は革命前夜
韓国に対する政治工作 ――「二〇〇四総選挙闘争指針」/金日成の韓国政治工作/韓国に二〇〇の地下組織/北朝鮮の工作指針通りの選挙結果/「国会連合会議」で優位に立つ北朝鮮
3 弱体化した金正日政権 ――「先軍政治」を揺るがす国際経済制裁
はじめに
イ. 統治基盤が大幅に弱体化
配給停止で弱体化した金正日政権の統治基盤/配給停止により、外部の情報を知る住民たち
ロ. むき出しの暴力が基盤
先軍政治の本質/高まる住民の不満
ハ. 高まる権力中枢部の矛盾
「逐出」された張成沢/伝えられるもう一つの原因
4 韓国を守るのではなく北朝鮮を潰す 在韓米軍の「作戦計画5030」
「作戦計画5026」から「作戦計画5030」へ/実例その1 亡命支援/実例その2 宣伝ビラ散布/実例その3 金正日あぶり出し作戦/実例その4 外貨流入を遮断
 
◆用語解説〈第一次核危機〉
 
[参考]朝鮮半島における在韓米軍によるこれまでの作戦計画
作戦計画5026(限定空爆作戦)/作戦計画5027(武力統一作戦)/作戦計画5029(崩壊対応作戦)/作戦計画5030(攪乱工作作戦)
 
5 ソ連圏を崩壊させた反デタント「レーガン戦略」による日米韓連帯を
「交渉による核問題解決は不可能」/モデル・ケースとしての安保理「非難決議」外交/攻勢のため、「人質」撤収を日本も支持せよ
6 米国の対朝鮮政策
米強硬派が求める「リビア・モデル」/北朝鮮が提案する「ロードマップ(行程表)」/宥和に傾く民主党の有力政治家/「違法行為防止構想(ISI)」/六者協議への「影響」を顧慮せず制裁発動
 
第2章 ケーススタディ:東ドイツ・南ベトナムの政権崩壊から見た金正日政権の崩壊 平田 隆太郎
1 急激に進行した東独の崩壊と吸収 ――分断国家が平和的に他方を吸収した事例
東欧各政権の連鎖崩壊/東独政権崩壊の経過
2 北ベトナムが長期戦争に勝利して南べトナムを吸収統一 ――分断国家が武力で他方を吸収した事例
欧米植民地支配からの独立戦争/米国による傀儡政権の限界
3 分断国家が他方を吸収した事例から見た北朝鮮の崩壊と展望
東独・東欧との違い/北朝鮮にも崩壊の可能性が/北朝鮮の「内圧」による崩壊の可能性
4 東独政権崩壊と北朝鮮崩壊の可能性
独裁政権下の弾圧組織の無力化/東独と北朝鮮政権の相違点/北朝鮮周辺国の対応の変化の可能性
5 南べトナム政権の崩壊と韓国・北朝鮮政権崩壊の可能性
混迷深まる韓国/韓国・北朝鮮「連邦制」の可能性/盧武鉉大統領による新外交安保構想/韓国から米軍撤去?/朝鮮半島統一のさまざまなシナリオ/日本は国益を守る有事対応を
6 北朝鮮に新政権誕生の可能性はあるか
「金正日コスト」と「統一コスト」/新政権誕生、三つのケース/韓国による吸収統一の可能性
7 北朝鮮新政権誕生に対する周辺国の対応
現状維持に固執する韓国/北朝鮮に政変が起きたら韓国はどう対応するか/韓国はどう動くか/コール首相と盧武鉉大統領/利権確保を狙う中国/政変への中国の対応/政変への日本の対応
8 予測のあり方について
 
第3章 直近の動きと安倍政権の課題――ミサイル試射・核実験以後の戦略 惠谷 治・西岡 力・島田洋一
1 拉致――日米制裁発動と安倍政権の課題
増え続ける北朝鮮の核爆弾/ブッシュの金融制裁/米国政府高官の積極発言/小泉首相・安倍官房長官の対応/安倍政権の課題
2 「戦時作戦統制権」問題と米国
「戦時作戦統制権」と地上軍引き離し/南の防御は韓国軍、北への攻撃は米軍/二〇一二年か二〇〇九年か/イラクと朝鮮半島の違い
3 北朝鮮のミサイル七連射事件を徹底分析する
防衛庁長官による記者発表/確認されたテポドン2号の発射/登場から発射まで/米国独立記念日七月四日
4 北朝鮮による核実験の真相
不自然な地震波/米国ネグロポンテ長官の声明/黄長元書記の証言/北朝鮮による核実験実施の通報/核実験は失敗した/窮地に追い込まれる金正日政権
 
終章 一国平和主義の呪縛を解き放て 平田 隆太郎
1 一国平和主義の呪縛を解き放て
現在朝鮮半島で起こりつつある変化を直視せよ
2 集団的自衛権の発動を可能に
朝鮮半島の不安定化に対し抑止力の強化を
3 世界の自由と人権のための国家戦略を
黙認外交では自国を守れない
4 日本は日米韓三角同盟を強化し、北朝鮮の自由化を目指せ
5 北朝鮮を「悪」と認識し、体制崩壊を目指せ
北朝鮮への制裁強化を/拉致・人権問題で制裁の発動を/首相が政治決断すべき
 
 
※表紙と目次のみの公開とさせていただきます
 
 
 
 





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION