目次
まえがき:いま、なぜブータンなのか?
第一章 ブータン素描 ―パロ行き航空、4時間半の見聞―
座席番号「1A」、「オヤ、王妃が乗っている」/機内誌の名は「衆生に吉祥あれかし」/ブータンの文明開化は「明治維新ではない」/「離婚すると男が、家を追い出される」/ブータン名物?「GNPよりGNH」/東インド会社に狙われたブータン/奈良の大仏もびっくり、高さ51メートルの巨大仏像/ドテラ姿?の入国管理所長との再会
第二章 ブータンの古代と中世 ―チベット仏教の系譜―
「そして、ブータンが残った」/ジェルミ・ツエワンさんとの出会い/二人の偉人、リンポチェとシャプドーン/仮説の検証「ブータンはチベットの属国か?」/半世紀秘密だった、シャプドーンの死/英国の介入とシャプドーン王朝の分裂
第三章 中世からの跳躍、20世紀後半へ ―その地政学的事情―
ワンチュック家が掴んだ「領土の安堵」/「太平の 眠りを覚ます 毛沢東」/“ブータン維新”、未開社会からの離脱/「近代を英語で教える」学校制度/開国の副産物―“内なる脅威”ネパール人問題/「明日は我が身?」ブータン人の“シッキム・ショック”
第四章 ブータン発、幸福の政治・経済学 ―「GNH」とは何か―
英明君主の唱えた「国民総幸福」/「心の安全保障」としてのGNH/脚光を浴びた“小国の幸福学”/国家戦略・GNHの系統図/図解・地球には「四つの経済哲学」がある/「幸福を計る物差し」はあるか?/仏教哲学の「幸福方程式」/“曼荼羅共同体”の統治形態
第五章 雷龍王国の都、テインプー ―近代と伝統の接点を訪ねる―
信号機のない首都/タシチョ・ゾン(王宮)での対話/土地ブームと“スイス・ベーカリー”/マツタケを「僧侶のキノコ」という/テインプー名物、野犬の大群/鍼灸師、高田忠典さんと/“メディア開国”と国王の決断
第六章 母系制社会の原風景 ―パロ谷の農家に泊まる―
ワンモ家の石焼き風呂/「スサノオ命」と「マスオさん」/二階のトイレと豚小屋の関係/八歳の通訳、ロブテンちゃんの英語力/パロ谷に蒔いた“ダショー・西岡”の種/ヒマラヤの「妻問い婚」問答/パロ谷からインド平原へ
第七章 ブータンよ、何処へ? “一周遅れの走者”ではない
グローバリゼーション対「小国の地政学」/降って湧いた国王の退位宣言/仏教映画「旅人と魔術師」を見る/比較文化論:“仏教”と“アメリカ”/図解:似て非なる国、ブータンと日本
第八章 付録:シッキム紀行 ―消えた仏教王国を訪ねる―
国境の門をくぐると/「入域許可証提示を求められない人、それをインド人と定義する」/「もし地震がきたら・・・」崖の州都、ガントック/ラスト・キングの妃は米国娘だった/国盗りの名人、英国の深謀遠慮/「カルマパ17世を知っているか?」/カンチェンジュガを仰ぎつつ
参考文献
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