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海事の国際的動向に関する調査研究事業報告書(海上安全)

 事業名 海事の国際的動向に関する調査研究
 団体名 日本海難防止協会 注目度注目度5


IR06-1-6
Development of an E-Navigation strategy (MSC81/23/10)
【Agenda Item 23 (Work Programme)】
提案の趣旨
 本提案文書は、英国が主体となり、既存及び新たな電子航海支援設備を総合的に活用するためのStrategic Visionの策定に向け、航行安全小委員会(NAV)等で作業を行うことを第81回海上安全委員会(MSC81: 2006年5月開催)に提案するものである。
 日本は、英国、マーシャル諸島、蘭、シンガポール、ノルウェー、米国と共に共同提案を行っている。
 
提案文書の概要
(1)システムの意義
・ヒューマンエラーの削減による海難の防止
・捜索救助、海洋汚染、保安事件への迅速な対応、重要な海洋資源(漁場等)の保護
・電子手法による通関手続き、船舶情報等の提出(Single Window)による物流効率化、船主負担削減
・個々の技術の開発が独立して進められると、将来の統合化が困難となるため早期着手が必要
(2)関連する事項の分析(重要な構成要素)
・船舶が運航する全ての航海区域をカバーする正確で、包括的で最新のENC
・フェールセーフ機能のある正確で信頼性のある測位装置
・電子様式による航路、方位、操船性能及び他の項目に関する情報
・船陸、陸船及び船舶間の位置、航海情報の伝送
・上記情報が、船上及び陸上で明確で統合されて使いやすい表示
・船上及び陸上での危険状態(衝突、座礁等)での情報の優先順位化及び警報能力
・既存のGMDSS要件の削減と共に新たな電送技術を活用した、遭難信号及び海上安全情報の確実な送信
(3)考慮すべき問題
・ENCの製品、カバレッジ、インターフェースの拡大及びENC製品と更新のための世界的に認められたプロトコルの普及
・船橋電子航行システムの共通標準化(どのような情報が必要で、それをどのように表示するか、他船や陸上航行支援センターと何を共有すべきかの検討を含む)
・データヘの不法アクセス防止可能で、かつ、より多くの情報を供給可能なプロトコルの合意
・陸上電子航行支援センターの活用
・既存航海設備の将来の役割を考慮に入れたe-navigationの規則正しい計画の企画
(4)作業期間
 次回NAVで作業を開始し、「strategic vision」を検討の上、2008年末のMSC85に報告。
 
4 海上安全に関する国際動向調査
マ・シ海峡における新しい協力の枠組み構築に向けて
IR06-2-4
〜二つの軸・航行安全とセキュリティ〜
 
平成18年7月12日
(社)日本海難防止協会シンガポール連絡事務所
市岡 卓
 
はじめに
<プレゼンテーションの概要>
1 マ・シ海峡の重要性
2 海難事故等の状況と航行安全対策
3 海賊事件等の状況とセキュリティ対策
4 沿岸国と利用国との協力をめぐる動き
5 新たな協力の枠組み構築に向けて
 
ポイント:協力の枠組みづくりの中で、航行安全とセキュリティとをどう扱うか?
 
※ここでは海洋汚染防止対策は、航行安全対策に含めて考える。
 
1 マ・シ海峡の重要性
 
1(1)マ・シ海峡の概況
 
・一般的には分離通航帯が設置されている東西約500kmの区間(スマトラ島北西端まで約900kmを指す場合もあり)
・最も狭いところで幅約4.6km(シンガポール海峡部分)
・浅瀬・岩礁等が多い
 
マ・シ海峡の位置
 
1(2) マ・シ海峡の通航量
 
・マレーシア政府の統計では63,634隻/年
(300総トン/2004年)
・国土交通省調査(※)では93,757隻
(100総トン以上/2004年)
※「マラッカ・シンガポール海峡通航量調査」(2006年3月)
・富士通総研の予測(※)では、通過貨物量は今後20年(2000-2020)で2〜2.5倍に増加
※「アジアにおけるエネルギー協力と日本の課題」(2001年4月)
 
1(3) マ・シ海峡の重要性
 
・太平洋とインド洋を結ぶ最短ルート(代替ルートのロンボク経由は+2〜3日)
・オイルルート・ガスルートとしての重要性(日本が消費する原油の約8割が通過)
・東アジアの経済発展を支える物流の大動脈
・米国・中国等の大国にとっての戦略上の重要性
 
1(4) マ・シ海峡の通航をめぐる問題
 
・航行安全の確保
・海洋汚染防止対策
・海賊・武装強盗事件の発生
・海上テロへの懸念
 
2 海難事故等の状況と航行安全対策
 
2(1)航行安全上の課題
・通航量の増加(今後の急増への対応)
・タンカーが通航量の1/3強(油・化学物質流出事故のリスク)
・VLCCなど大型船が通過(VLCCの喫水 19.5m、航路の水深23m)
・通過交通と横断交通との交錯
・海峡内における漁業活動
 
2(2)海難事故の発生状況
 
・2005年のマ・シ海峡における事故件数:
 衝突3件(うち1件は沈没)、座礁1件、沈没2件、火災1件(沿岸国資料による)
・最近の大規模な油流出事故:
 タンカー・エボイコス号がVLCCと衝突、油28,500トンが流出(1997年10月)
・最近の主な大規模沈没事故:
 自動車専用船・ヒュンダイ105号(約4万総トン)がタンカーと衝突し沈没(2004年5月)
 
2(3)沿岸国による航行安全対策
 
(1)水路測量、航路標識の整備等((4)参照)
(2)分離通行帯(TTS/Traffic Separation Scheme)の設置
・シンガポール海峡とマレーシア・ポートクラン沖(1981年)
・海峡東端から西端まで、約500kmで世界最長(1998年)
(3)強制船位通報制度(STRAITREP)の導入
・300総トン以上の船舶等対象、1998年から
 
※航行安全対策は、TTEG(三カ国技術専門家会合)で調整・検討の上実施
 
2(4)日本による航行安全対策への支援
 
・1968年以来30年以上にわたり沿岸国を支援
・具体的内容:航路標識の設置・維持管理等
・支援額:総計約150億円(主として民間の拠出)
 
 
2(5)今後の航行安全対策
 
・損傷・経年化が進む航路標識の更新
・その他通航量の増加に対応した航行安全対策の強化
(沿岸国からの提案:沈船除去、HNS(有害危険物質)対策、簡易AISの実証実験、潮・風の観測システム等)


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