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競艇沿革史

 事業名 組織運営と事業開発に関する調査研究
 団体名 日本財団(The Nippon Foundation  


光市
 光市が、モーターボート競走の施行者となって、はや、二年を経過しました。このときにあたって、山口県モーターボート競走会が発足した当時の競走会と光市との因縁や施行者となった経緯等を綴ってみたいと思います。
 昭和二十五年、県下有志の方々の提唱によって、山口県モーターボート競走会の設立が図られましたが、その頃、山口県下には正月に競馬、防府で競輪が開催され、柳井のオートレースも話題にのぼっていました。ところで競走会としては、さしあたって競走場をどこにするかということで、種々検討されたようですが発起人の一人で、光市出身の渡辺貞剛氏(現山口市在住)の提案もあって、光市に白羽の矢が立ち、風光明媚な海水浴場に、観光を兼ねた施設として、競走場を建設することが、最も適当であろうということであったようです。しかしながら当時の情勢としては、まだ、競艇を昔時の賭博と同一視する傾向にあり、一部市民の方々の反対の声も強かったようで、ために光市に競走場の設置は実現を見ないまま終わりました。その後数ヵ所の候補地について、検討がなされた結果、現在の徳山競走場が誕生し、今日の隆盛をみているわけであります。こうみて参りますと、競走会と光市は、その発足の当時からすでにくしき因縁があったわけであります。
 一方、ひるがえって、終戦後における地方財政を達観してみますと、地方自治法の制定により、地方自治体の自主性が認められたとはいいながら、なお、財政的には極めて困窮の時にあり、光市もその例外ではありませんでした。特に光市は、光海軍工廠が設立されて間もない昭和十八年近隣数ヵ町村を合併して市制を施行しましたが、終戦直前の爆撃により、工廠施設は廃虚と化し、戦後とりのこされた工廠関係住宅には、厚生省引揚援護局等の指示もあって、多くの引揚者、戦災者の流入をみました。これらの人々の多くは、光市及び近隣都市の雇用の窓口から締め出され、多数の失業対策事業就労者や、生活保護世帯を抱える結果となったのであります。
 今日の光市は、八幡製鉄、武田薬品工業等の進出もあり周南工業整備特別地域の一環として、その発展が約束されるまでに至りましたが、ききに述べた事情等により、昭和三十年度末には累積赤字一億六百万円におよび遂に財政再建特別措置法の適用を受け、昭和三十八年度をもって漸く健全財政に立ち返ることができました。しかし、公共施設の後進性はなお、著しいものがあり、これ等の取り残された公共施設の整備は、一日もなおざりに出来ないものばかりで、これに充当する資金の捻出には甚だ苦慮いたしました。このような事情にありましたので、徳山競走場において、月二日間のモーターボート競走を開催し、これによって生ずる収益を財源として、公共施設の整備拡充を促進し住民福社の向上ひいては明るい豊かな街づくりに役立てたいと考えたものであります。
 今回、月二日開催の施行者になるについても、競走会発足当時における光市の事情を知っておられる競走会役員の方々の陰に陽にのご後援と、徳山市ご当局の暖かいご配慮があったことを忘れてはならないと考えます。幸い徳山競艇も、年々隆々発展の一途をたどっていますことは、誠にご同慶の至りでありまし心、今後更に一層の伸展を念願してやまないものであります。
 
売上成績表
昭和四十一年度
開催日数 十六日
入場人員 三一、七五三人
発売金額 二三四、七六一、一〇〇円
返還金    六、二一七、四〇〇円
売上金  二二八、五四三、七〇〇円
昭和四十二年度
開催日数 二十四日
入場人員 六三、六四〇人
発売金額 五六五、八二八、〇〇〇円
返還金   一八、〇九四、三〇〇円
売上金  五五〇、七三三、七〇〇円
昭和四十三年度(六月まで)
開催日数 六日
入場人員 二一、八〇五人
発売金額 二二九、五二九、一〇〇円
返還金    三、九六四、八〇〇円
売上金  二二五、五六四、三〇〇円


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