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3.4 中国
 中国における漂着物調査は、平成16年9月17日から10月21日までの期間に4自治体、14海岸で実施し、調査範囲は14列、29区画、延べ面積2,900m2であった。なお、各地域の調査結果については付属資料で示す。
 
3.4.1 実地調査結果
(1)漂着物調査の集計
 本年度の調査で採集された漂着物の分類別重量比率を図3.4.1-1に、漂着物の調査海岸別分類別重量を表3.4.1-1に示す。
 本調査で採集された漂着物の総重量は51,900.2gであった。重量別では、「発泡スチレン類」が18,004.5g(総重量の34.7%)と最も重く、次いで「プラスチック類」が12,931.0g(同24.9%)、「ガラス・陶磁器類」が11,474.2g(同22.1%)の順であり、「ゴム類」、「紙類」、「布類」、「金属類」、「その他の人工物」の漂着物に占める割合は6.9%以下と低かった。
 昨年度採集された漂着物の総重量は80,338.6gであり、本年度の調査結果は4割程度少なかった。重量別では、「その他の人工物」が28,141.0g(総重量の35.0%)と最も重く、次いで「ガラス・陶磁器類」が16,409.5g(同20.4%)、「プラスチック類」が12,720.5g(同15.8%)、「布類」が7,030.5g(同8.8%)、「金属類」が5,004.7g(同6.2%)順であり、昨年度の調査結果と比較すると組成に違いがみられた。
 本年度の調査では、「発泡スチレン類」の重量割合が多く、発泡スチレンの大型の破片やブイ等の1個当たりの大きさが大きく、重量のあるものが昨年度より多く採集されていたためと考えられる。
 
図3.4.1-1 漂着物分類別重量比率
 
表3.4.1-1 漂着物の調査海岸別分類別重量
(拡大画面:57KB)
 
 漂着物の分類別の個数比率を図3.4.1-2に、漂着物の調査海岸別分類別の個数を表3.4.1-2に示す。
 本調査で採集した漂着物の総個数は4,602個であった。個数別では、「プラスチック類」が1,738個(総個数の37.8%)と最も多く、次いで「ガラス・陶磁器類」が1,498個(同32.6%)、「紙類」が429個(同9.3%)、「発泡スチレン類」が282個(同6.1%)、「その他の人工物」が270個(同5.9%)の順であり、「ゴム類」、「布類」、「金属類」の漂着物に占める割合は3.7%以下と低かった。
 また、昨年度の漂着物の総個数は4,733個であり、本年度の調査同程度であった。個数別では、「ガラス・陶磁器類」が1,419個(総個数の30.0%)と最も多く、次いで「プラスチック類」が1,289個(同27.2%)、「紙類」が658個(同13.9%)、「その他の人工物」が564個(同11.9%)、「発泡スチレン類」が398個(同8.4%)の順であり、「ゴム類」、「布類」、「金属類」の漂着物に占める割合は低かった。
 両年度とも総個数の「プラスチック類」、「ガラス・陶磁器類」が占める割合は、やや高かった。
 
図3.4.1-2 漂着物分類別個数比率
 
表3.4.1-2 漂着物の海岸別分類別個数
(拡大画面:99KB)


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