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3.1.3 海外のものと推定される漂着物の分析
(1)海外からの漂着物の集計
 海外からの漂着物と推定される調査海岸別の漂着物重量を表3.1.3-1、個数を表3.1.3-2に示す。
 海外のものと推察される漂着物は、26海岸中19海岸で採集され、その総数は35,678.4g、316個であった。日本国内で採集された漂着物(444,447.4g、59,946個)に対する割合は、重量比で8.0%、個数比で0.5%であった。
 
表3.1.3-1  海外の漂着物と推定される調査海岸別の漂着物重量
(拡大画面:104KB)
 
表3.1.3-2  海外の漂着物と推定される調査海岸別の漂着物個数
(拡大画面:55KB)
 
(2)組成別分類
 海外からのものと推定される漂着物の組成別重量比率を図3.1.3-1、個数比率を図3.1.3-2に示す。
 海外のものと推定される標着物は、重量別では、「プラスチック類」27,212.2g(海外総重量の76.3%)と最も重く、次いで「ガラス・陶器類」4,826.0g(同13.5%)、「ゴム類」2,462.0g(同6.9%)の順であった。
 個数別では、「プラスチック類」260個(海外総個数の82.3%)と最も多く、次いで「ガラス・陶器類」22個(同7.0%)、「ゴム類」12個(同3.8%)の順であった。
 最も多く採集された「プラスチック類」の内訳は、「プラボトル」101個が最も多く、次いで「容器類」53個、「漁具」47個、「雑貨類」21個、「袋類」17個、「破片類」17個の順であった。
 「プラボトル」や「容器類」が多く採集された原因としては、自然界で分解しにくく、軽く浮遊しやすいなど長距離輸送型の特性を有しているためと推察される。
 
図3.1.3-1 海外のものと考えられる漂着物重量比率
 
図3.1.3-2 海外のものと考えられる漂着物個数比率


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