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(4)漂着物が集積しやすい波打際からの距離
 漂着物の塊の波打ち際からの距離を図3.1.2-26、区画ごとの漂着物重量の分布を図3.1.2-27に示す。
 漂着物の塊がみられる距離は、波打ち際から平均13.3mであった。
 
図3.1.2-26 漂着物の塊の波打ち際からの距離
(拡大画面:113KB)
 
 波打際〜10mまでの区画に漂着物の重量の最大値がみられた調査海岸は、長崎県の西浦浜、福岡県の幣の浜海岸、島根県の三里ヶ浜海岸、猪目海岸、河下海岸、福井県の浜地海水浴場、富山県の島尾・松田江浜、岩瀬浜、山形県の飛島西海岸、青森県の出来島海水浴場、吹越海岸、北海道の坂の下海水浴場の12海岸であった。
 10〜20mまでの区画に漂着物の重量の最大値があった調査海岸は、長崎県の清石浜海水浴場、佐賀県の相賀の浜、兵庫県の浜坂県民サンビーチ、京都府の琴引浜海岸、富山県の松太枝浜、宮崎・境海岸、秋田県の西目海水浴場、北海道の石狩浜海水浴場の8海岸であった。
 20〜30mまでの区画に漂着物の重量の最大値があった調査海岸は、山口県の二位の浜、鳥取県の浦富海岸、兵庫県の訓谷浜、石川県の塩屋海水浴場、能登千里浜国民休暇村海水浴場、新潟県の四ツ郷屋浜の6海岸であった。
 昨年度の漂着物の塊がみられる距離は、波打ち際から平均15.5mであり、本年度調査とほぼ同様の結果であった。このようなことから漂着物は波打ち際から20mの範囲に漂着するとともに波打ち際から平均的に分布しているのではなく、ある程度の幅で固まって存在していることも推察される。
 
図3.1.2-27 漂着物重量の分布図
(拡大画面:180KB)


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