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5-3 相手船動静監視システム評価環境
5-3-1 相手船動静監視システムの海上評価環境
 「さんふらわあ とまこまい」殿への装備に関しては、平成17年1月に装備に関する基礎工材などの装備を完了し、平成16年度のプロトタイプ試作評価時に改善提案された機能性能等の修正が完了した平成17年5月初旬に相手船動静監視システムプロトタイプ、およびAISやGPSコンパス等の付帯機器類の装備を完了した。これにともない本船による海上評価試験は5月20日から開始された。
 
A)相手船動静監視システムの構成
 相手船動静監視システムの「さんふらわあ とまこまい」殿における構成を本項のP48に示す。
 
B)相手船動静監視システムの本船に対する装備状況
 相手船動静監視システムプロトタイプ本体、カメラおよびカメラ制御部、レーダ空中線、AIS、GPSコンパス等の装備状況説明資料を本項のP49〜P50に示す。
 
5-3-2 相手船動静監視システムの陸上評価用システム
 平成17年度事業に関しては相手船動静監視システムの評価作業に対する船上評価とは別に、プロジェクトチームや操船経験者が任意の機会にシステムの評価が可能となるように陸上評価用システムを構築する事も重要な柱に位置付けられた。そのために本年度は相手船動静監視システムプロトタイプのソフトウェアを基本としつつも、所望のデータ部分の瞬時再生や1台の表示機の場合には本来の3画面の表示切換機能あるいは各画面の部分合成機能など、評価者に対する利便性を高めた陸上再生評価用システムを実現する事によって、5-1項の事業の成果でも述べたエム・オー・マリンコンサルティング殿で実施させていただいたプロジェクトチームによる陸上評価、海上技術安全研究所殿で実施させていただいた操船経験者による陸上評価、古野電気(株)で実施した最終各機能評価がそれぞれ実現された。
 
A)陸上評価用システムの構成
 陸上評価用システムの基本構成図を本章P51に示す。
 
B)エム・オー・マリンコンサルティング殿における陸上評価システム
 陸上評価用システムの外観写真をP52に示す。
 
C)古野電気(株)にて構築された陸上評価用システム
 基本構成はB)と同一であるが表示部として基本的に23.1インチ液晶表示機を使用したものである。
注)海上技術安全研究所殿で実施させていただいた操船経験者による陸上評価試験も基本的に同一である。
 
D)陸上評価用データベースに関して
 平成17年5月から12月までの間に「さんふらわあ とまこまい」殿による海上評価試験における航行中のデータ収録が行なわれた。これによって現在各航行中の全データが再生可能であり、特に東京湾近傍の輻輳海域での航行データに関しても任意時間範囲の再生が可能である点で本事業に関する継続した評価作業ばかりでなく、各種機関等に対する本システムの提案や、今後のさらなる関連機能やシステムの開発などに対しても有効に利用できる状況となったといえる。
 
「相手船動静監視システム」「さんふらわあ とまこまい」殿におけるシステム構成
2005年4月8日作成
(拡大画面:28KB)


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