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吟剣詩舞だより〔ダイジェスト〕
NPO法人日米加吟詠連盟
日本國風流詩吟吟舞会バンクーバー国際大会
平成十七年八月二十一日
バンクーバー・日系ヘリテージセンター大ホール
 
 今大会の会場は、カナダ國風流会員を始めボランティアの方々の心のこもった応対の中、日本から参加した百十二名は米加会員と相席して和やかな雰囲気で開演を迎えました。
 
大氷原上にて神奈川の会員
 
 番組では招待吟詠を始め、日米加会員による吟詠・吟舞が次々と発表され、それぞれに会話も弾み友好の絆がしっかりと結ばれた一日でした。
 特に当財団参与・花澤國銀師のお孫さん兄妹による連吟「富士山」は、当地では珍しい幼年の澄み渡る声に大喝采でした。
 式典には、カナダ総領事・多賀敏行様にご臨席頂き、心温まるご祝辞を賜り、本流では宗家および米加各連盟会長の挨拶があり、共に培った友好・交流の歴史の意義を心新たに受け止めました。
 また、今回の国際大会にあたり、町村信孝外務大臣より米加各連盟会長に対し、永年に亘る日本の伝統文化の普及活動と相互の交流親善への貢献に対して感謝状が授与され、この栄誉に会場は感激の拍手で応えました。
 翌日は、横浜市の姉妹都市バンクーバー市を宗家以下代表により表敬訪問し、総領事多賀敏行様ご同席のもと、市長代理フレッド・バス氏と面談し友好の一役を果たさせて頂きました。
(事務長 加藤國瀧)
 
第三十四回泰洲流吟剣詩舞道大会
―歴史の名場面―
平成十七年九月四日
四日市市文化会館
 
 財団法人日本吟剣詩舞振興会、地元四日市市ほか関係諸団体の御挨拶のもと、恒例の大会が実施されました。
 午前の部は会員による合吟がテーマ別に披露され、続いて県内流派の友好会吟剣詩舞がありました。続いて昨年平成十六年度日本武道館大会、全国合吟コンクールに於いて堂々の全国第三位を獲得した当泰洲流女子五十五名の大合吟披露があり、一層の盛り上がりをみせました。
 式典に入り、地元四日市市長、中部地区連協議長の小幡神叡先生より御祝辞を頂き、また当流宗家山路泰洲からは、昨今の社会情勢、環境の悪化、退廃に対し、吟剣詩舞の実践は不可欠である事が力説されました。
 午後の部は勇ましい太鼓の演奏で始まり、友好会日舞、続いて三重県総連代表者の吟と舞が格調高く発表され、更に今大会のメーン企画である構成吟剣詩舞「歴史の名場面」に入りました。吟詠を泰洲流師範以上数十名の出演に友好会剣詩舞が随所に演じられ、更に尺八・琴四名の演奏で一層盛り上がりました。
 
企画構成吟「歴史の名場面」フィナーレ
 
 県外御来賓先生方の重厚な吟剣詩舞を鑑賞、最後に宗家作詩作曲による、短歌二題と新体詩「幼(おさな)ごころ」の朗詠があり盛会裡に大会の幕を閉じました。
(三吟連事務局)
 
言志堂節風会四十五周年記念行事
詩吟と尺八のコンサート
『時空(とき)を越えて』
平成十七年九月四日
石橋文化ホール(久留米市)
出演:(吟詠)野口節風・橋本光世(尺八・音楽)土井啓輔(剣舞)藤野昭錬・九州昭武舘(ハープ)都築紀子
特別出演:(詩舞)藤上南山(ピアノ)谷川賢作
友情出演:(吟詠)河野鶴聲(語り)塚本博通
 
 母、野口節風宗主と、私、永渕楠風(言志堂節風会会長)の中学生の頃の会話です。
 「お母さん達も声楽家みたいにリサイタルをしたら良いのに」
 「何を言っているの・・・」四十年以上も前のことです。
 現在、母・節風は満八十歳、吟暦七十年です。
 その間、いつかはリサイタルを、の思いがいつも頭の片隅にありました。
 そして世界的な尺八演奏家の土井啓輔先生との出会いも引き金となり、熟考の末に標記コンサートを開催致しました。
 「いま伝えたい日本の心」
 「いま伝えたい日本人の心」
 「いま伝えたい日本の伝統の心」
の言葉に乗せて、
 一部・・・詩吟と尺八そして剣舞での構成吟「西南の役」
 二部・・・尺八とピアノ「尺八と洋琴の饗宴」
 三部・・・詩吟・尺八・ピアノ・ハープ・詩舞で「想いのままに」を上演いたしました。
 
出演者全員によるアンコール「青葉の笛」
 
 何もかもが初めての経験でしたが、大きな拍手の中に最後の幕が降りた時には喜びも一入でした。会場にお出で下さった方々から、感動しました、と嬉しい言葉をたくさん頂きました。また初めて詩吟に接した皆さまからご好評を得たことに力づけられました。
 いろいろご協力して下さいました皆さまに深く感謝致します。
(永渕楠風)
 
福島県吟剣詩舞道第三十九回大会
平成十七年十月二日
原町市民文化会館
 
 標記大会を、「相馬野馬追いの里」原町市において開催しました。
 大会は三部構成で、第一部は合吟、独吟、剣詩舞の四十四番、しめくくりに特別出演として、少年少女合吟が発表され喝采を浴びました。
 第二部は少壮吟士県予選と合吟コンクールが行なわれ、十四名がエントリーした少壮予選では三名が入賞、東日本大会出場権を得、また合吟コンクールでは三チームが入賞しました。
 第三部は、昨年度県総連各種コンクールの入賞者の模範吟詠と、県内加盟団体代表者の吟剣詩舞が荘厳に華やかに披露されました。
 閉会式の席上、来年度第四十回大会は福島市において開催することを発表し、盛会裡に閉会しました。
(福島県総連事務局長 中村岳心)
 
相馬光喜会の剣舞「川中島」


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