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吟詠家・詩舞道家のための
日本漢詩史 第27回
文学博士 榊原静山
江戸時代の詩壇【その三】
中江藤樹(一六〇八〜一六四八)名は原、字は惟命という。十一歳で大学を通読し、十六歳で論語、四書大全に精進したといわれ、朱子学、陽明学を学び、日本的陽明学派の祖と仰がれ、慶安元年四十一歳で没している。
 
 母が非常に優れた人で、学問なかばで雪の日に母に薬を届けに帰り、追い帰されるという逸話が有名である。
 
 
(語釈)癸未・・・みずのとひつじ、ここでは寛永二年。歳旦・・・元旦に同じ。不学知能・・・生まれながら持った知能。綿鸞・・・良い声の囀り。
(通釈)純情無私であるのは天の仁徳である。人間の生まれながらに持っている知能をのばすのが学問の本質である。そこでわれわれはすべからく自暴自棄になってはいけない。春が来ると美しい声で鳴く鶯が里へ来て鳴いて人々を楽しませてくれるではないか――と人間をいましめた詩である。
 
財団法人 日本吟剣詩舞振興会関連行事予定表(平成18年2月)
時間 大会名 開催場所 責任者
5日(日) 9時30分〜18時00分 第29回愛知県吟剣詩舞道総連盟吟剣詩舞道大会尾張地区大会 愛知県半田勤労福祉会館 杉浦容楓
5日(日) 9時30分〜18時00分 第29回愛知県吟剣詩舞道総連盟吟剣詩舞道大会三河地区大会 アイプラザ岡崎(岡崎勤労福祉会館) 杉浦容楓
11日(土) 9時00分〜17時00分 (社)関西吟詩文化協会正洲会第39回吟詠競技大会 伊勢市生涯学習センター 濱田正道
12日(日) 9時30分〜16時30分 平成17年度全国剣詩舞群舞コンクール決勝大会 笹川記念会館 東日本地区連協
12日(日) 9時30分〜18時00分 第29回愛知県吟剣詩舞道総連盟吟剣詩舞道大会名古屋地区大会 名古屋港湾会館 大ホール 杉浦容楓
 
一月のテレビ・ラジオ番組案内
平成十八年一月NHK教育テレビ
新春吟詠放送
「吟詠・花月に吟ず」
●放送日時
平成十八年一月二日(月)
午前六時四五分〜午前七時〇〇分
●吟題と出演者
一、和歌・高砂の(大江 匡房)
高砂(たかさご)の 尾(を)の上(へ)の桜(さくら)
咲き(さき)にけり
外山(とやま)のかすみ
立たず(たたず)もあらなむ(繰り返し)
〈吟〉河田 神泉
二、母を奉じて嵐山に遊ぶ(頼 山陽)
〈吟〉鈴木 吟亮
三、佳賓好主(佐藤 一斎)
〈吟〉工藤 龍堂
四、花月吟(藤野 君山)
〈吟〉北瀬 美岳
   池田 菖黎
   大伊達 不朽
五、芳野に遊ぶ(頼 杏坪)
〈吟〉吟道賀堂流近畿本部 女性合吟
大崎 賀瞳邦
八木 賀崇桜
井上 賀晴和
井上 賀麗勝
魚住 賀久征
中島 賀黄蘭
山本 賀昇恵
北 賀愁礼
明石 賀萌祐
村山 賀聖蓉
森川 賀麗由
小林 賀
森田 賀幸尊
森野 賀穂涼
室江 賀宝章
 
平成十八年一月NHKラジオ
FM吟詠放送
「新春吟詠」(一)
●放送日時
平成十八年一月二日(月)
午前六時〇〇分〜同十五分(再放送は同日NHKラジオ第二放送、午前八時五〇分〜九時〇五分)
●吟題と出演者
一、和歌・ときはなる(源 宗于)
ときはなる 松(まつ)のみどりも
春(はる)くれば 今(いま)ひとしほの
色(いろ)まさりけり(繰返し)
〈吟〉菅原 雪山
二、城東の荘に宴す(崔 敏童)
〈吟〉清水 照鵬
三、山中幽人と対酌す(李 白)
〈吟〉益中 鵬山
四、花を惜しむ(福沢 諭吉)
〈吟〉山中 梅鈴
五、春風(白 居易)
〈吟〉星野 紫虹
六、春流(北条 時頼)
〈吟〉梶 凰映
「新春吟詠」(二)
●放送日時
平成十八年一月三日(火)
午前六時〇〇分〜同十五分(再放送は同日NHKラジオ第二放送、午前八時五〇分〜九時〇五分)
●吟題と出演者
一、和歌・春たてば(素性 法師)
春(はる)たてば 花(はな)とやみらむ
白雪(しらゆき)の かゝれる枝(えだ)に
うぐひすのなく(繰返し)
〈吟〉箕輪 緑崇
二、雪梅(方 岳)
〈吟〉吉見芳蘭
三、春初感を書す(安積 艮斎)
〈吟〉福水 瀧霊
四、春を探る(戴 益)
〈吟〉伊東 昂峰
五、寒梅(新島 襄)
〈吟〉林 鳳俊
六、南楼の望(廬 
〈吟〉宮田 実龍
 
「邦楽のひととき」
●放送日時
平成十八年一月十九日(木)
午前十一時〇〇分〜同三〇分
再放送 一月二十日(金)
午前五時二〇分〜同五〇分
●吟題と出演者
一、和歌・袖ひぢて(紀 貫之)
袖(そで)ひぢて むすびし水(みず)の
こほれるを
春立つ(はるたつ)けふの
風(かぜ)やとくらん(繰返し)
親を夢む(細井 平洲)
〈吟〉杉山 翔鴻
二、和歌・石ばしる(志貴 皇子)
石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上(うえ)の
さ蕨(わらび)の 萌え(もえ)出づる(いづる)春(はる)に
なりにけるかも(繰返し)
応制天の橋立(釈 希世)
〈吟〉木村 岳尚
三、春夜(蘇 軾)
事に感ず(于 濆)
〈吟〉伏尾 琵城
四、桂林荘雑詠諸生に示す その(一)(広瀬 淡窓)
梅花(王 安石)
〈吟〉陣川 虎鳳龍
五、花朝澱江を下る(藤井 竹外)
汪倫に贈る(李 白)
〈吟〉中武 岳玲
六、近江八景(大江 敬香)
〈吟〉吉村 應洲
 
愛読者プレゼント
「武道館大会記念品」タイマーを百名様に
 財団ではこのほど、「財団創始会長・笹川良一先生揮毫「礼と節」入りタイマーをプレゼントいたします。
 このタイマーは昨年十一月に日本武道館で開催された第三十八回全国吟剣詩舞道大会の記念品として出演者に配布されたもので、市販はされていません。
 プレゼント希望者は、葉書に「タイマー希望」と記入し、郵便番号、住所、お名前、電話番号、月刊誌読者番号をお書きになり、一月末日までに下記へ郵送してください。
 希望者多数の場合は抽選により決定、当選者発表はタイマー発送により替えさせていただきます。
〒105-0001
港区虎ノ門1-15-16 海洋船舶ビル
財団法人日本吟剣詩舞振興会 プレゼント係


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