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―流祖の心意気しのぶ―
創流八十八年流祖 田村天月師生誕百年
渋川流剣詩舞道大会
平成十七年七月三十一日
金沢市文化ホール
 
 渋川流剣詩舞道の「創流八十八年・流祖田村天月師生誕百年剣詩舞道大会」が金沢市文化ホールで開かれ、会員や招待出演者千百人が剣詩舞や吟詠を披露しました。
 会員は「弘道館にて梅花を賞す」「敷島の」などで研鑽の成果を発表し、宗家田村天聖月師は家族演舞で「金沢旅情」を舞い、「花一輪に夢托し、いざ歩まんもののふの道」の構成演舞で流祖田村天月師の生誕百年を記念し、花や夢を詠んだ漢詩で流祖の心意気を偲びました。
(渋川流剣詩舞道事務局)
 
「金沢旅情」を舞われる宗家・田村天聖月ご一家
 
平成十七年度(創流九十九年) 日本壮心流全国剣詩舞道大会
『白秋舞姿(はくしゅうまいすがた)』
平成十七年八月七日
アイプラザ豊橋大ホール
 
 毎夏恒例となった日本壮心流全国剣詩舞道大会が、アイプラザ豊橋で開催されました。当日は炎天下にも拘わらず大勢のお客様で会場は超満員となりました。
 本年度の構成演舞は『白秋舞姿』と、秋をテーマに三年前の大会構成から冬、春、夏と披露してきた四季シリーズの完結年です。
 幕開けとともに舞台には満月が浮かびあがり、家元夫妻による「子夜呉歌」、宗家夫妻による「中秋観月吟」で創流九十九年大会の構成がスタート。続くチビッ子球児達の「燃えよドラゴンズ吟詠版」では客席から手拍子もおこり、「紅葉」「山行」・・・と進む。
 後半は入倉昭山宗家の斬新なアイデアが満載。「運動会」では自ら漢詩を書下し、ファンフアーレにのせての国旗掲揚、行進曲での一糸乱れぬ入場、更には競技曲を織込んでの実演。
 また、名曲「秋桜」の英語カバーソングの詩舞には、ハンカチで目頭を押さえるお客様も多数見うけられ、ラストの「関ヶ原」では宗家はじめ、青年部の勇壮な剣舞に満堂の拍手が沸き起こりました。
 
詩舞青年部による「秋桜」英語版
 
 出演者全員によるフィナーレも「月」「村祭」と秋にちなんだ二曲。創流百周年の大きな節目を来年に控え、館員一同更なる精進を誓って大会の幕を閉じました。
(日本壮心流事務局)
 
九州各県の指導者が集い研修会
九州地区連絡協議会
 
 財団法人日本吟剣詩舞振興会九州地区連絡協議会が主催する『第二十四回吟剣詩舞指導者特別研修会』を去る八月二十一日佐賀市文化会館において九州地区各県総連から第一線で指導に当たる約七百名が参加するなかで開催しました。
 
主催者を代表して挨拶する坂本岳雄九連協議長
 
 研修会では佐賀県立佐賀城本丸歴史館館長・杉谷昭先生より『佐賀城本丸と鍋島閑叟公の時代』について文化講演を戴きました。剣詩舞研修では財団評議員・小野光翠扇先生から『現在剣詩舞』、『群舞構成の基本』についての説明があり、続いて剣舞を日本壮心流・藤野昭錬先生、詩舞を小野光翠扇先生より振付説明のあと、剣詩舞の基本的表現、剣舞基本動作の特徴比較について大日本正義流・中川義若先生、演舞者を入れての解説を戴き有意義な剣詩舞研修となりました。
 午後からは九州各県より選抜された十二名の吟詠実習・助言があり、先生方の説明に受講者は熱心にメモを執られていたようでした。その後、昨年度全国決勝大会入賞者による剣詩舞七名、吟詠六名の発表。修了証書授与のあと九州地区連絡協議会・福永瀧霊幹事長の閉講のことばにより盛会裏に無事閉講しました。
(九連協書記局)


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