日本財団 図書館


吟剣詩舞だより〔ダイジェスト〕
東京都吟剣詩舞道総連盟旅行記
―箱根・東伊豆方面
 
東伊豆・稲取温泉にて(いなとり荘前)
 
 六月五日〜六日、恒例の都総連懇親旅行が実施されました。観光バスにて、上野公園前出発。箱根湯本駅到着後、箱根登山鉄道「あじさい電車」に乗り換え、山の緑に心癒されながら世界有数の勾配にスイッチバックを繰り返す。昼食後、恩賜箱根公園の散策を楽しみました。
 車中では難問、奇問のクイズに笑いの渦が巻き起こる中、無事稲取の宿舎に到着しました。入浴後、宴会に入って前島昊龍事務局長の司会で開宴。吉見芳蘭理事長、菅原雪山都総連常任顧問のご挨拶を戴き、石川春洋常任参議のご発声で乾杯。稲取名物の金目鯛の煮付けに舌鼓みを打つ中、紅白歌合戦に応援団も加わり、熱い戦いが繰り広げられました。翌日はカラッとした好天気。伊豆東ワインを尋ね、ワインを試飲の後、城ヶ崎海岸へ向かい、サスペンスドラマによく登場する門脇吊橋に到着。真下に波が踊り足がすくむ。昭和初期の建築様式を残す伊東市文化財「東海館」を見学の後、小田原経由で東京へ。
 この企画を練り上げられた幹部の先生方、参加者の皆さまのご協力に深謝致します。
(都総連広報部長 渡 精華)
 
全国吟詠コンクール岡山県大会
平成十七年六月十二日
岡山市大供表町JA岡山(7階)
 
コンクール表彰式
 
 財団法人日本吟剣詩舞振興会、全国吟詠コンクール岡山県大会(中国地区大会予選会)は大会副会長・高岡芳燿氏の開会の辞に始まり、まず初日は、幼年、少年、青年、一般三部、一般一部とプロ順に進行。幼少年の部では、緊張しながらも、溌溂と、一生懸命吟じているのが印象的でした。青年の部には、参加者増加を望みたい。一般三部では、臥風流、川上富美子さんが見事優勝されました。
 一般一部の方、青年の部の方、素晴らしい声量、迫力満点、少壮吟士を目標に頑張っている様に見うけられます。一般二部の方は、全出吟者の五十%以上になり、吟歴も長く流派は違うが顔見知りの方が多く、和やかな一日になりました。
 審査終了後に、恒例の財団会長・河田和良先生の講評、態度、アクセント、服装等の講義を会場の皆さんが受ける。続いて大会委員長、大本旭章氏の審査結果発表がありました。
 閉会の辞、大会副会長・日枝師鵬氏より、勉励の言葉を戴き、滞りなく大会を、終了しました。
(岡山県吟剣詩舞道総連盟 事務局員 藤坂竺瑞)
 
三重県吟剣詩舞道総連盟 第二十九回 吟剣詩舞道大会
―風詠・春夏秋冬―
平成十七年六月十二日
伊勢市観光文化会館
 
企画構成吟の一場面
 
 三重県吟剣詩舞道総連盟主催第二十九回吟剣詩舞道大会が、財団法人日本吟剣詩舞振興会、三重県、伊勢市他の後援のもと盛大に開催されました。
 午前の部は国歌斉唱、財団会詩合吟の後、各流各派の合吟、群舞が次々と披露され、この後、午前の部の最後は県内吟詠団体各十名構成の、平成十七年度三吟連合吟コンクールで一層の盛り上がりを見せました。
 午後の部は「式典」に始まり、加藤光徳伊勢市長の当大会への歓迎と激励の言葉があり、山路泰洲理事長の挨拶では、吟剣詩舞道界の将来についての抱負と、いかに格調高く、大衆性を加味していくか、飛躍発展を計るべく邁進したいとの言葉がありました。
 続いて特別企画の歌謡舞踊「神宮奉賛歌」の舞と、平成十六年度全国合吟コンクール(日本武道館大会)第三位に輝いた、泰洲流詩吟朗詠会女子チームが堂々の大会合吟を発表。番組は、会員吟剣詩舞合吟、群舞が終わると、今年の特別企画番組、構成吟剣詩舞―風詠・春夏秋冬―に入りました。主な出演者は全国・県総連コンクール優勝者はじめ、各流会派の優秀者の出演で終始好評を博しました。
 最後は県総連盟各流派代表者の吟詠剣詩舞に移り、円熟の技に大いに感銘し、午後四時三十分盛会裡に大会を無事終了致しました。
(三吟連事務局)
 
第十八回・北紋総連盟 吟剣詩舞道祭
平成十七年六月十二日
女満別町青少年教育文化会館
 
式典で挨拶する佐藤岳稜理事長
 
 平成十七年六月十二日表題が女満別町青少年教育文化会館で開催されました。
 本年は、女満別町在住、吟詠静風流二代目宗家、林鳳俊師を実行委員長に、女満別町教育文化合宿事業(吟剣詩舞道合宿)として実施されました。前日十三時受付完了して移動、道の駅、メルヘン・カルチャーセンターで四流派のミニライブで町民、観光客にPRを実施。本会場に戻り吟詠・剣詩舞研修(場あたり、音響照明等リハーサル)。
 十八時三十分より宿泊先・ホテル湖南荘にて交流会、女満別町教育委員会教育長・中村保氏より本年度限りと言わず来年度もぜひ本町での開催をとの歓迎の言葉を頂きました。翌日の本番、延百二十名の出演者が、四十九番組を熱演。特筆は全員アイヌの民族衣装での「阿寒湖悲恋物語」丹頂の舞、阿寒湖を詠ず、悲恋毬藻の歌の構成舞と、芝居仕立てで、項羽、虞美人を表現した、垓下の歌、垓下の歌に和す。皆、大感激、意義深い二日間に大満足して終了しました。
(北海道北紋総連盟 事務局長 斉藤岳鷹)
 
墨水流創流五十五周年記念 吟剣詩舞道大会
平成十七年六月十九日
タワーホール船堀
 
「非行少年の母」を吟じる副理事長吟詠
 
 墨水流創流五十五周年記念大会が、財団法人日本吟剣詩舞振興会、東京都吟剣詩舞道総連盟他の後援を戴き、開催されました。
 午前九時三十分、鈴木征峰大会副会長の開会のことばで始まり、会員吟詠に続き、特別番組夫婦吟、親子吟、兄弟吟が、書道、茶道、華道で舞台を華やかに盛り上げる中、墨水流の「和」の心が会場一杯に満ち溢れました。
 ご来賓吟詠をはさみ、式典、金子君峰大会副委員長の開式のことばに続き、川崎祥峰大会会長の挨拶―五十五周年記念大会開催の慶びと、墨水流の伝統を維持し、会員一同の強い結束を約されました。
 続いて鈴木吟亮財団副会長、工堂龍堂財団専務理事、吉見芳蘭都総連理事長、坂本坦道財団元老他の先生より心温まるご祝辞ご祝詩を戴き、続いて河田和良財団会長はじめ各界からの祝電が披露され、花束贈呈、川崎祥峰墨水会会長から矢萩保三財団事務局長へ青少年吟剣詩舞道育成基金が手渡され、梅澤昌峰大会委員長の謝辞にて閉式。午後は構成番組「折々の歌」と題し「春風(白居易)」で幕開け、春夏秋冬の移りを華麗なる詩舞で盛り上げ「香炉峰の山居(白居易)」で終幕。
 続いてご来賓剣詩舞、吟詠で満席の会場は最高の感銘と拍手に湧き盛況裡に大会を終了しました。
(広報部長 大作隆峰)
 
平成十七年度吟詠静凰流温習会
『笹川鎮江初代宗家 三回忌 偲ぶ会』
笹川鎮江初代宗家の遺影を囲んでの記念撮影
 
 吟詠静凰流は笹川鎮江初代宗家三回忌の年にあたり、六月二十五日笹川記念会館鳳凰の間にて、平成十七年度吟詠静凰流温習会・初代宗家三回忌 偲ぶ会を開催しました。
 まず開会に先立ち全員にて黙祷を捧げ心からご冥福をお祈りし、矢澤凰慶理事長が「芸術性豊かな吟法を正しく継承して参りましょう」と開会の言葉を述べ全員で財団会詩を合吟。大会会長の挨拶として林鳳俊二代目宗家が「初代宗家笹川鎮江先生が遺されました数々の足跡を静凰流の宝として継承し、多大なご恩と教訓にお報いできるよう研鑽に励みましょう」と力強く抱負を述べられました。
 舞台正面に笹川鎮江初代宗家の遺影を飾り、第一部にて会員合吟、第二部にて独吟を披露し、会長、二代目宗家吟詠の部にては、NHK大河ドラマ「義経」に因み「静御前、鞍馬の牛若」等が吟じられ剣詩舞では笹川鎮江初代宗家のテープにて「大楠公、棄児行」等が披露された。第三部では三回忌、偲ぶ会に因み、初代宗家のビデオ鑑賞を企画し「山中の月・春望」等、また笹川良一・鎮江ご夫妻のありし日のお姿にも接する事ができ、厳粛な中にも感慨深く、涙と感動の一時を過ごすことができました。
 終わりに、江花凰純師範が「私たちは、吟詠静凰流門下生として今後も礼節を守り、報恩の心で更なる研鑽を深めてまいりましょう」と結び、誓いも新たに意義深い三回忌、偲ぶ会としての温習会を終了しました。
(吟詠静凰流本部 事務局)
 
ひとりごと
沖縄県 加藤正山
 
 靖国神社について、中国はいつまでも非難しているようですが、良し悪しはともかくも国のために殉じていった方がたのために明治二年に招魂社として作られたのです。どこの国でも慰霊碑または慰霊塔なるものがあります。
 西南の役まで国内の戦乱に殉じた人たちを祀っていたのですが、外国との戦争で亡くなられた人たちも含め、日本の国を護るために亡くなられた方たちを祀ることで靖国神社にしたのです。
 私たち吟界も「九段の桜」(本宮三香作)、「陣没戦友を弔う」(松口月城作)等詠っています。
 日本の国を守るために亡くなられた方がたは
明治維新 七、七五一柱
西南戦争 六、九七一柱
日清戦争 一三、六一九柱
台湾戦争 一、一三〇柱
北清事変 一、二五六柱
日露戦争 八八、四二九柱
第一次世界戦争 四、八五〇柱
済南戦争 一八五柱
満州事変 一七、一七五柱
支那事変 一九一、二二〇柱
大東亜戦争 二、一九三、七七八柱
合計 二、五二五、三六四柱
になります。
 日本国を守るために亡くなられた方がたの中には仏教徒もおればキリスト教徒もおり、いろいろの宗教の人たちも宗教に関係なく合祀されているのです。
 元来、宗教的施設ではなく神社であって、今日言う宗教とは別の組織として区別されています。戦死者はどこの国でも尊敬されるべきであると思います。
 いかなる国家もその国のために死んだ人びとに対して敬意を払う権利と義務があると思います。
 大東亜戦争が終戦になり、日本弱体化を図る占領軍は精神のよりどころは靖国神社にあるのではないかと危惧し、一時は靖国神社を取り壊すことを図りましたが、その後の事は解りませんが今日に至っているのです。


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