日本財団 図書館


2.3 グリッドデータおよびピングデータの可視化
 グリッドデータおよびピングデータの可視化としてグリッドの平面、3次元表示プログラムを作成した。
 
2.3.1 グリッドの平面、3次元表示
(1)目的と概要
 本ソフトウェアの目的はグリッドデータの品質管理である。グリッドデータの水深はピングデータに基づき、平均計算や重み付け平均計算で算出され、グリッドデータの中には補間グリッドも含まれる。したがってグリッドデータはピングデータより水深値の生成根拠が低く、信頼性は低い。このためグリッドデータの信頼性を評価する必要がある。
 グリッドデータをピングデータと平面、3次元、断面それぞれの表示で重ね合わせることによってデータを可視化し、グリッドデータの品質を判断する。平面表示はそれぞれのグリッドに関与する音響ビームの数を明らかにする。3次元表示はグリッドの水深と音響ビームの水深の違いを明らかにする。断面表示はグリッドデータとピングデータの水深差を定量的に検証する。
 
(2)入出力データ
 本プログラムでは図28に示すように、複数のピングデータと複数のグリッドデータを入力することができる。また断面データをCVS形式で出力することができる。
 
図28 グリッドデータおよびピングデータ表示の流れ
 
(3)機能
 本プログラムの基本機能はグリッドデータとピングデータの重ね合わせ表示であり、主に以下の3つの表示画面に分かれる。
 
・平面
・3次元
・断面
 
 主な表示画面を中心とした画面遷移図を図29に示す。
 
図29 画面遷移図


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION