2.2.3 アンテナパターン測定
各観測局で測定したアンテナパターンの測定結果を図2.2.3.1に示す。図の左側は実測のアンテナパターン、中央はスムージング処理して採用したアンテナパターン、右側はアンテナ方向を示している。解析にあたっては、方向分解能に合わせたアンテナパターンを作成しており、図に示しているのは方向分解能5度のアンテナパターンである。アンテナパターン形の理想形状は半円形であるが、「室」(図2.2.3.1(2))の350度付近、「孫埼」(図2.2.3.1(3))の340度付近、「大磯埼」(図2.2.3.1(5))の75度付近に歪みが生じている。この歪みの原因は、「室」と「大磯埼」については陸地と海域の境界付近における地形的な影響である。「孫埼」の歪みは、アンテナから11mの距離に高さ約10mの灯台が位置しており、この影響を受けているものと考えられる。
図2.2.3.1(1)「宮の鼻」のアンテナパターン
図2.2.3.1(2)「室」観測局のアンテナパターン
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