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船舶電気設備関係法令及び規則 〔(資格更新研修用テキスト〕 (強電用)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導等
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


(2)脱出設備、操舵設備、航海用具
脱出設備
(非常標識)
第122条の5 外洋航行船(旅客船に限る。)、内航ロールオン・ロールオフ旅客船及び係留船の脱出経路(暴露部に設けるものを除く。)及び当該脱出経路に設ける消防設備を格納する場所には、位置等について告示で定める要件に適合する非常標識を備え付けなければならない。ただし、管海官庁が当該船舶の大きさ、構造等を考慮して差し支えないと認める場合には、この限りでない。
2. 国際航海に従事しないロールオン・ロールオフ旅客船であって沿海区域又は平水区域を航行区域とする総トン数1,000トン未満のものの脱出経路(暴露部に設けるものを除く。)には脱出標示を、当該脱出経路に設ける消防設備を格納する場所には消防設備の存在を示す標示をそれぞれ備え付けなければならない。ただし、管海官庁が当該船舶の大きさ等を考慮して差し支えないと認める場合には、この限りでない。
【船舶の脱出設備の基準を定める告示】
(非常標識)
第6条 規程第122条の5第1項の告示で定める要件は、次のとおりとする。
(1)床面からの高さが0.3メートル以下の位置に備えられているものであること。
(2)次に掲げる要件に適合する発光体又は標識灯であること。
イ 管海官庁が適当と認める光度を有するものであること。
ロ 設置する場所に応じ、脱出の経路、格納されている消防設備の種類その他の表示事項が容易に識別できるものであること。
ハ 電気式のものにあっては、非常電源から給電するものであり、他の非常標識の損傷によりその機能が損なわれないための措置が講じられたものであること。
(関連規則)
船舶検査心得
122-5.1(非常標識)
(a)「管海官庁が当該船舶の大きさ、構造等を考慮して差し支えないと認める場合」とは、国際航海に従事しない船舶のうち、遠洋区域若しくは近海区域を航行区域とする総トン数1,000トン未満のもの又は総トン数1,000トン未満の係留船であって、出入口に非常表示灯を設けている場合とする。
122-5.2
(a)脱出表示は次の要件を満たすこと。
(1)附属書[8]によること。
(2)夜光性の文字又は符表であること。
(b)(a)の文字又は符表の寸法は、幅75cm以上であること。ただし、当該船舶の大きさを考慮してやむを得ないと認める場合には、適当な大きさとすることができる。
(c)「管海官庁が当該船舶の大きさ等を考慮して差し支えないと認める場合」とは、旅客室又は公室の出入口から脱出経路の全体が容易に視認できる場合をいう。
船舶の脱出設備の基準を定める告示第6条関係(心得)
6.2(非常標識)
(a)非常標識は次の要件を満たすこと。(設備規程心得附属書[5]を参照のこと)
(1)発光体にあっては、幅が75mm以上であり、作動後60分間は2mcd/m2以上の輝度を維持するものであること。ただし、幅が75mm未満のものにあっては、その幅に反比例して発光体の輝度を増したものであること。
(2)標識灯にあっては次の要件を満たすものであること。
(i)動作部の輝度は10cd/m2以上であること。
(ii)小型白熱電球式のものにあっては光源の平均光度が150mcd以上で、かつ100mmを超えない間隔で配置されていること。
(iii)発光ダイオード式のものにあっては、当該光源の最低ピーク値強さが35mcdで、かつ光源の間隔が300mmを超えないものであること。
(iv)電子発光式のものにあっては、主電源から切り離された後60分間機能するものであること。
(3)非常標識の設置方法は以下による。
(i)少なくとも通路の一方に適当な間隔で設置すること。
(ii)隔壁に設置する場合には甲板から300mm以内の場所に、甲板に設置する場合には隔壁から150mm以内の場所に設置すること。
(iii)行き止まりの通路に備え付ける場合には、行き止まりの箇所から離れる方向に矢印を1m以内の間隔で設置すること。
(iv)階段に備え付ける場合には、階段上300mm以内の高さの少なくとも一方の側面の見やすい場所に設置すること。当該階段の幅が2mを超える場合にはその両側に設置すること。階段の頂部と底部には階段がこれ以上ないことを示す表示を設けること。
(v)戸に備え付ける場合には、脱出扉のハンドルに誘導するものであり、スライド式防火戸及び水密戸に備え付ける場合には扉の開け方を示すものであること。
(vi)防火器具の場所の表示は、設備規程心得附属書[6]によること。
(vii)脱出経路の表示は、設備規程心得附属書[8]によること。
(4)旅客室には非常標識に加えて以下のものを備え付けること。
(イ)戸の内側に非常標識を説明するプラカード
(ロ)最も近い2つの出口及び当該出口への道順を示す図
(非常照明装置)
第122条の6 外洋航行船、内航ロールオン・ロールオフ旅客船及び係留船の次に掲げる場所には、電源等について告示で定める要件に適合する非常照明装置を設けなければならない。
(1)乗艇場所及び招集場所
(2)廊下、階段、はしご及び出入口
(3)機関区域
(4)制御場所(船舶防火構造規則第2条第22号の制御場所をいう。以下同じ。)、機関制御室及び主発電設備の制御室
(5)その他管海官庁が必要と認める場所
【船舶の脱出設備の基準を定める告示】
(非常照明装置)
第7条 規程第122条の6の告示で定める要件は、次のとおりとする。
(1)主電源、これと関連する変圧器、主配電盤又は主照明用配電盤を設けた場所の火災その他の災害によりその使用を損なわれないものであること。
(2)非常電源から給電することができるものであること。この場合において、国際航海に従事する旅客船にあっては、乗艇場所及び招集場所に設ける当該非常照明装置は、主電源からも給電することができるものでなければならない。
(3)廊下、階段、はしご及び出入口に設ける非常照明装置は、乗船者が、救命艇及び救命いかだの積付場所及び進水場所に近づくことを妨げないものであること。
(関連規則)
船舶検査心得
122-6.1(非常照明装置)
(a)第4号の制御場所のうち、非常電源の蓄電池を設置した蓄電池室には、非常照明装置を設置しなくて差し支えない。
(b)第5号の「その他の管海官庁が必要と認める場所」は、次に掲げる場所とすること。
(1)エレベーターのかご及びトランクの内部(国際航海に従事する旅客船にあっては、エレベーターのかごの内部に限る。)
(2)消防員装具の格納場所
(3)操舵装置を設置した場所
(4)消火ポンプ、スプリンクラ・ポンプ及び非常ビルジポンプを設置した場所並びにこれらに用いる電動機の始動場所
(5)引火性液体(引火点が摂氏61度以下の液体をいう。)を運送するタンカー又はタンク船の貨物ポンプ室
(蓄電池一体型非常照明装置)
第122条の6の2 ロールオン・ロールオフ旅客船の次に掲げる場所には、電源等について告示で定める要件に適合する蓄電池一体型非常照明装置を設けなければならない。だだし、管海官庁が当該船舶の大きさ、構造等を考慮して差し支えないと認める場合は、この限りでない。
(1)公室
(2)廊下、階段、はしご及び出入り口
(3)その他管海官庁が必要と認める場所
2. 前項に規定する場所のうち船員のみの利用に供される場所にあっては、機能等について告示で定める要件に適合する持運び式電気灯をもって蓄電池一体型非常照明装置に代えることができる。
【船舶の脱出設備の基準を定める告示】
(蓄電池一体型非常照明装置)
第8条 規程第122条の6の2第1項の告示で定める要件は、次のとおりとする。
(1)主電源、非常電源及び臨時の非常電源のすべてがその機能を停止した場合において、装置と一体となった蓄電池から自動的に、かつ、直ちに給電が開始されるものであること。
(2)いかなる傾斜状態にあっても3時間以上照明することができるものであること。
(3)第1号の蓄電池は、常に必要な電力が充電されているものであること。
(4)電球の不良を容易に確認することができるものであること。
(5)廊下、階段、はしご及び出入口に設ける蓄電池一体型非常照明装置は、乗船者が、脱出することを妨げないものであること。
2. 規程第122条の6の2第2項の告示で定める要件は、有効に照明することができる充電可能なものであること。
(関連規則)
船舶検査心得
122-6-2.1(蓄電池一体型非常照明装置)
(a)「管海官庁が当該船舶の大きさ、構造等を考慮して差し支えないと認める場合」とは、当該船舶が国際航海に従事しない船舶であって、次のいずれかに掲げる場合とする。
(1)146-44.1(b)に該当するもの
(2)沿海区域又は平水区域を航行区域とする船舶であって、総トン数1,000トン未満のもの
(b)第3号の「その他管海官庁が必要と認める場所」とは、次に掲げる場所であって、非常時における脱出が容易でない場所とする。
(1)旅客室、船員室等のうち、多人数(13人以上を標準とする。)が使用する場所(例えば、大部屋の2等船室等)
(2)乗務員が通常業務に従事する場所(例えば、船橋、制御室等)
船舶の脱出設備の基準を定める告示第8条関係(心得)
8.1(蓄電池一体型非常照明装置)
(a)第3号の「常に必要な電力が充電されている」とは、主電源等により常時充電されていることを要求しているものであって、必ずしも、非常電源からの充電をも要求しているものではない。
(b)第4号の「電球の不良を容易に確認できるもの」とは、例えばスィッチ等で確認できるもの又は常時点灯式のものをいう。
8.2
(a)持運び式電気灯は、コンセント等から常に充電されているものであって、3時間以上照明することができるものであること。
(解説)
(1)非常標識について
 非常標識は、非常の際に旅客等が脱出するに必要な脱出経路及び脱出経路に設ける消防設備を格納する場所に設置するものであって、その場所に応じて脱出経路及び格納されている消防設備の種類その他の表示事項が容易に識別できるものとし、外洋航行船(旅客船のみ)、内航ロールオン・ロールオフ船及び係留船に装備する。電気式の非常標識は、非常電源から給電されなければならない。
(2)非常照明装置について
 非常の際に主電源がそう失した場合であっても、乗艇場所に至る脱出径路の照明を確保するために非常電源から給電される非常用の照明であって、外洋航行船、内航ロールオン・ロールオフ旅客船及び係留船の乗艇場所、廊下、階段、はしご、出入口、機関区域、制御場所等に装備する。
(3)蓄電池一体型非常照明装置について
 ロールオン・ロールオフ旅客船の大浸水、大傾斜、転覆等により主電源、非常電源及び臨時の非常電源のすべてがそう失したときに船外に脱出するに必要な照明を確保するため公室、廊下、はしご、出入口、多人数(13名以上が標準)が使用する旅客室、船員室等に装備される非常用の照明装置であって、当該非常灯に内蔵している蓄電池から自動的に給電される。
 また、内蔵の蓄電池は、主電源等により常時充電されるよう装備する必要がある。
 
写真 蓄電池一体型非常照明装置の外観
 
 当該非常照明装置の配置については、旅客室、公室等から暴露甲板まで旅客等を誘導できるよう装備することになるが、乗艇甲板までの誘導の必要はない。本非常照明装置は灯具下端から 2.5m直下の床面における照度が2ルクス以上であって、誘導標識の記号又はイラストが15m離れた地点で明瞭に確認できる性能が要求されており、これが灯具の配置を決める上での1つの目安となる。
 また、本非常照明装置は誘導標識のあるものと無いものがあり、旅客等を暴露甲板に誘導できるよう適宜方向を示す誘導標識のあるものを配置する。
 なお、沿海区域又は平水区域を航行区域とするロールオン・ロールオフ旅客船であって、総トン数1,000トン未満のもの、載貨扉(ランプウェイ等)を設けた車輌区域等に放水口を有し、大浸水がおきても十分に排水ができると判断できるもの及び船橋から直接載貨扉の開閉が確実に確認できるものには、本非常照明装置を備える必要はなく、また、船員のみに利用される場所に持運び式電気灯(充電可能なもの)を備えれば当該場所には本非常照明装置を備える必要はない。
(4)内航ロールオン・ロールオフ旅客船
 国際航海に従事しないロールオン・ロールオフ旅客船であって、沿海区域又は平水区域を航行区域とする総トン数1,000トン以上のものをいう。
(5)ロールオン・ロールオフ旅客船
 ロールオン・ロールオフ貨物区域又は車両甲板を有する旅客船をいう。
(6)ロールオン・ロールオフ貨物区域
 貨物を通常水平方向に積卸しすることができる貨物区域であって、船舶の全長又は全長の相当部分にわたって区画されることのないものをいう。
(7)公室
 ホール、食堂、休憩室、喫茶室、売店及びこれらに類似した場所をいう。







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