日本財団 図書館


(2)周波数の標準は、原則として60Hzとする。
(2)配電方式及び配電
(a)配電方式は、設備規程第173条の規定による。
 
(配電方式)
第173条 配電方式は次に掲げるものでなければならない。
(1)直流2線式
(2)直流3線式
(3)交流単相2線式
(4)交流単相3線式
(5)交流三相3線式
(6)交流三相4線式
2. 船体は、管海官庁が安全性を考慮して差し支えないと認める場合を除き、これを導体として使用してはならない。
 
(関連規則)
 設備規程第173条関係(船舶検査心得)
 
(配電方式)
173.2(a)「管海官庁が安全性を考慮して差し支えないと認めた場合」とは、次に掲げる回路を設ける場合とする。
(1)外部電源式陰極防食装置の回路
(2)絶縁監視装置の回路
(3)セルモーター、雑音防止用コンデンサを備えた無線装置、接地を要する本質安全防爆構造の装置等の限定的かつ局地的に接地する装置の回路。ただし、タンカー及びタンク船の回路にあっては、いかなる場合にあっても派生電流が危険場所を直接流れないときに限る。
 
(b)配電については、設備規程第239条から第241条までの規定によるほか、船舶の各所に配置される電気機器が、その種類、用途、使用条件、重要度などによって、それぞれ故障なく円滑高能率に管理することができ、かつ、修繕保守が容易にできるよう考慮する必要がある。
 
(配電)
第239条 主配電盤又は補助配電盤から動力設備及び電熱設備に至る電路は、これらの配電盤から照明設備並びに船内通信及び信号設備に至る電路のいずれからも分岐して配線してはならない。ただし、小容量の動力及び電熱設備に至る電路については、この限りでない。
第240条 照明設備の最終分岐電路は、次の各号に適合するものでなければならない。
(1)接続する電灯及び小形電気器具の総数が15個以下のもの
(2)次に掲げる負荷電流をこえないもの
(a)公称断面積2.0平方ミリメートルのケーブルを使用した場合 10アンペア
(b)公称断面積3.5平方ミリメートルのケーブルを使用した場合 20アンペア
第241条 直流三線式発電機の不平衡電流は、定格電流の25パーセントをこえないように配電しなければならない。
 
(関連規則)
(1)設備規程第240条関係(舶検)
 
(1)舶検第136号(53.3.15)
 照明設備の最終分岐電路については、船舶設備規程第240条の規定によっているところであるが、負荷電流が8アンペアをこえない同電路については、公称断面積1.25mm2のケーブルの使用を認めてさしつかえない。
 
(2)設備規程第240条関係(NK規則)
 
2.2 システム設計一般(最終支回路)
2.2.6 電動機回路
 重要用途の電動機及びlkW以上の電動機には、原則としてそれぞれ独立した最終支回路を設けなければならない。
2.2.7 電灯回路
-1. 電灯用の最終支回路には、扇風機及びその他の日常生活に用いる小型電気器具を除き、電熱器及び電動機を接続してはならない。
-2. 15A以下の最終支回路に接続する電灯の個数は、次に示す数量以下でなければならない。ただし、接続される器具の合計負荷電流が決まっており、その値が最終支回路の保護装置の定格電流の80%を超えない場合は、電灯の個数は制限されない。
50V以下の回路 10個
51Vから130Vまでの回路 14個
131Vから250Vまでの回路 24個
-3. 10A以下の電灯最終支回路にソケットが近接して設けられる装飾灯、電気標識等を接続する場合は、電灯の個数は制限されない。
-4. 主機又はボイラが装備された区画、広い機械室、広い調理室、回廊、端艇甲板へ通じる階段及び公室の照明は、少なくとも2組の回路によって行い、1回路に故障を生じても暗黒とならないように電灯を配置しなければならない。2回路のうち1回路は、非常灯回路とすることができる。
-5. 非常灯回路は、3.3によらなければならない。
2.2.8 通信装置及び航海装置回路
-1. 重要な船内通信、信号及び航海装置は、なるべく独立した回路を持ちその装置自体で完全に機能を保持できるものでなければならない。
-2. 通信用ケーブルは、誘導障害を生じるおそれのないように敷設しなければならない。
-3. 一般警報装置への給電回路には、操作スイッチ以外のスイッチを設けてはならない。また、過電流保護に遮断器を用いる場合は、「切」位置にしたまま放置されることのないように適当な方法を講じなければならない。
2.2.9 無線設備回路
 無線設備の給電回路は、国際法及び船籍国の国内法の要求に従って設備しなければならない。
2.2.10 電熱器及び調理器回路
-1. 電熱器及び調理器は、個別に最終支回路を設けなければならない。ただし、15A以下の最終支回路には、10個以内の小型電熱器を接続することができる。
-2. 電熱器及び調理器回路の開閉は、それらの器具に近接して設けられた多極連係スイッチによって行われなければならない。ただし、15A以下の最終支回路に接続される小型電熱器については単極スイッチとすることができる。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION