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6・6 衝撃による応力
 上図において断面積A〔cm2〕、長さ〔cm〕の棒に高さh〔cm〕から重量W〔kg〕が落下して棒に荷重が掛かるときには、棒内に次式で示す衝撃の引張り応力σが生ずる。
 また、急激荷重がかかるとすればh=0とすればよく、この場合
すなわち、静荷重の応力W/Aの2倍となる。
実際には許容応力の基礎強さ=安全率×許容応力を考えねばならない。
 
1. Eの値
参考:
物質 E〔kgf/cm2
鍜鉄 2.17×106
2.0×106
鋳鉄 1.0×106
黄銅 1.05×106
 
2. 安全率(アンウインによる)
安全率
物質 静荷重 繰返し荷重 可変及び衝撃荷重
片振 再振
鋳鉄 4 6 10 15
錬鉄及び鋼 3 5 8 12
 
3. 1kgf/cm2=0.098〔MPa〕
〔例題〕
 上図において重錘10〔kg〕が、3〔cm〕直径の丸棒の高さ50〔cm〕が下部にしっかり固定されている所へ丸棒の先端から30〔cm〕の所から落下した場合の最大応力を計算せよ。
 また、急激荷重の場合と静荷重の場合とを求めよ。
 ただし、E=2.1×106とする。
〔解〕







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