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5味官能検査
・塩味、酸味、旨味、甘味、苦味のそれぞれの溶液と、水を3つ用意し、それら計8つの中からそれぞれの味を選び出す
・20〜23歳の男女が参加
 
 
5味溶液の濃度
・塩味 NaCl0.125%
・酸味 酒石酸0.005%
・旨味 グルタミン酸0.1%
・甘味 グリシン0.26%
・苦味 アルギニン0.1%
 
結果
・合格者・・・20名中16名
正答数 誤答数
塩味 18 2
酸味 17 3
旨味 18 2
甘味 7 13
苦味 8 12
 
・20名の被験者のうち間違いが2個以下の16名について、その後の官能検査に参加
・アサリに比べてムラサキイガイを評価
 
合成エキス中の各成分の分量
 
(mg/100ml)
東京湾産ムラサキイガイ アサリ
アスパラギン酸 6.4 4.2
スレオニン 5.6 2.6
セリン 9.8 4.2
アスパラギン酸 6.8 0
グルタミン酸 7.8 20.6
グリシン 12.8 65.8
アラニン 12.2 2.6
バリン 2.6 3.2
イソロイシン 2.4 2
ロイシン 3.4 4
チロシン 4.2 3.2
フェニルアラニン 1.8 4
アルギニン 9 18.8
プロリン 4.4 3.2
グルタミン酸 22.4 0
イノシン酸 15 2.4
コハク酸 14 55
 
合成エキス
・合成エキスは、ムラサキイガイ、アサリの味にかなり似ている
 
結果
正答率(%)
ムラサキイガイとアサリ 93.3
   
(%)
ムラサキイガイ・・・好ましさを評価した人 64.3
          甘味を評価した人 10.7
          旨味を評価した人 21.4
 
味の印象
・アサリの味に対して、
味のまとまり
味が強くない
上品な旨味・甘味がある
 
ムラサキイガイ
・アサリと比べ旨味は劣るが全体的な好ましさは良い評価を得た
・食品として広範囲に使用が可能である
 
まとめ
・一般成分は他の貝類と同程度
・遊離アミノ酸は少ない
・IMPが多い
・コハク酸が少ない
・淡白な味を示す


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