（9）フジテレビ報道番組「スピーク」での放映

　

　

　

　

　本年度の調査研究は、平成15年度までの事業で開発したバラスト水処理技術、水生生物の機械的殺滅法であるスペシャルパイプのプロトタイプ実機（処理水量：100m³/時間レベル）をさらに発展させるために行った。改良の結果、スペシャルパイプシステムは米国沿岸警備隊のバラスト水船上処理システムの評価プログラム（略称：STEP）承認基準に適合するまでの性能に向上することに成功するとともに、オゾンと組み合わせたシステムによってバラスト水管理条約におけるバラスト水排出基準をクリアーすることにも成功した。これら基準を達成するまでのシステム開発は、世界でも先駆的な例であり、本システムの有効性の高さを表しているものと考える。

　また、本事業の成果は、IMOのMEPCをはじめ数多くの国際会議やシンポジウムで発表し、各種機関誌等にも掲載された。さらには、複数のマスメディアにも取り上げられ、社会への周知も進んでいる。

　今後は、実際の商船の運航に則したフルスケールのシステムによる性能向上と効率化を進めるべく改良を継続するとともに、国内外での承認プログラムにも引き続き積極的に参加する予定である。