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■帆走艇“ブリタニア”
 1893年(明治26年)建造。全長100フィート(30.48メートル)。221テームズ・トン。木鉄構造船体。ガフ・トップスル・カッター(原型)。ヨットの新しい時代を開いた設計の艇として、当時のエドワード皇太子(後のエドワード7世)自身の帆走用に造られました。アメリカス・カップ・レースのトラアル・ホースとしても活動。毎年のレース・シーズンを、テームズ川から英国各地、さらに地中海のカンヌまで、常勝艇としてカップをさらいました。これに刺激を受けたプロシャ(ドイツ)のウイルヘルム皇帝が同じようなレース艇を造って、エドワードに対抗し、歴史的な「レース摩擦」を引き起こしました。後にジョージ5世の愛艇となりましたが、彼の遺言によって「水葬」にふされました。
 
 
“ブリタニア”で自ら舵をとるジョージ5世
 
■“ブリタニア”(現代)
 1953年(昭和28年)建造。全長412フィート(125.6メートル)。5862総トン。世界最大のロイヤル・ヨット。巡航速度21ノット。1954年1月にロイヤル・ヨットとして就航。1997年の解役時には、100万マイルを航海。
 
 
タグボートがついてロンドンのタワー・ブリッジをくぐる“ブリタニア”
 
“ブリタニア”上のエリザベス女王
(1992年(平成4年)、フランスのボルドーで)


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