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II イベントの概要
第1回体験活動
1. 事業名 カヌー・カッター体験
2. 期日  平成16年7月25日(日)
3. 場所  前原市加布里漁港周辺
4. 参加者 68名
大人 子ども
海洋少年団関係 19 9
一般 10 30
合計 29 39
 
5. 目的
 カヌーやカッターを用いて海洋実習活動や海について学習する場を提供することにより、海洋少年団活動の理解と入団促進、および青少年健全育成、海事思想の普及に貢献すること。
 
6. 内容
 糸島地域の小学生(親を含む)を募集し、団員と一緒にカヌーやカッターに乗り海に親しみ、海を楽しんだ。
 
カッター2艇(内1艇は帆走)
カヌー 11艇
 
 参加の子どもたちを3班に分け、それぞれカッター、帆走艇、カヌーに1時間づつ交代して乗り込み、午前中2回・午後1回の体験をした。
 
7. 評価
 当日は良い天気に恵まれ、海洋活動としては絶好な日となった。
 気温も上昇したため、子どもたちの体力などを考慮し日よけのテントを準備して備えたが、実際には子どもたちは元気に活動し、落伍者も出ず、テントの使用は昼食時のみであった。
 ほとんどの参加者がカヌー・カッターは初めてであったが、海に出るとすぐに慣れ存分に楽しんでいた。カッターの漕艇においては、やはり手軽で楽しいカヌーに比べ多少難はあったようだが指導員の教え方もあってか「きつさ」を楽しむ事ができたのではないかと思われる。
 最初の準備は海洋少年団関係者で行ったが、後片づけは一般の子どもたちにも手伝ってもらい皆で協力し終了した。
 全体的に時間に無理もなく段取りよく進行できていた。
 
第2回体験活動
1. 事業名 親子カヌー教室
2. 期日  平成16年9月19日(日)
3. 場所  福岡市福浜人工海浜
4. 参加者 55名
大人 子ども
海洋少年団関係 10 20
一般 10 15
合計 20 35
 
5. 目的
 海洋少年団の子どもたちが日頃訓練している場において、一般の親子に訓練内容を体験してもらうことにより、海洋少年団がどういう団体かということを知ってもらう。
 併せて、カヌーなどの体験を通し、海の楽しさや知識を伝える。
 
6. 内容
 海洋少年団指導者(糸島・古賀・福岡)がカヌー・手旗・ロープワークのチームに分かれ、4つの参加者グループが交代で、午前・午後かけてすべての体験ができるように時間を組んだ。
 
※以下チーム毎の報告
《手旗》
(1)「手旗信号ってなあに」・・・手旗に関する簡単な説明(5分)
(2)「原画をかいてみよう」・・・手旗の持ち方、原姿を教えて原画をかく(10分)
(3)「自分の名前をかいてみよう・発表」・・・自分の名前を覚えてみんなの前でかく
(4)「まとめ」・・・海洋少年団における手旗訓練の紹介(5分)(20分)
 
 説明はできるだけ簡単な言葉で手短に行った。
 最初は原画の組み合わせで文字ができることを知ってもらい、その後で各々自分の名前を覚えてもらった。名前は個人差があって大変かと思われたが参加者は一生懸命に覚えてくれて、和やかな雰囲気で発表を行うことができた。
 カタカナの形が基本になっている手旗は、低学年の子どもにも取り組み易かったようだ。時間的には45分程度で適当だったと思われる。
 
《ロープワーク》
(1)海洋少年団で使用しているロープについて
(2)ロープワーク(結索法)について
 結びやすいこと・解こうとしない限り絶対にとけないこと。
 解こうとする場合には簡単に解けること。
 仕上がりが整って美しいこと。
(3)代表的な結びの実習
 ロープにこぶを作る方法・・・止め結び・8の字結び・仲仕結び
 ロープをつなぎあわせる方法・・・本結び・ひとえつなぎ
 ロープの端に輪をつくる方法・・・もやい結び
(4)クラフト作成
 覚えた結びを細いロープで結び、木の板(キーホルダー)に貼りつけて記念品とする。
 
 第1グループではクラフト作成の細いロープで実習を行ったが、結びにくそうだったので、次のグループからは団員用のロープで行った。参加者は楽しそうにロープの結びを覚えており、興味深そうに話しを聞いていた。
 
 クラフト製作を入れていたので、簡単な結びだけを教える事しかできなかったが、あまりにも難しい結びを教えられてもおもしろくなかっただろう。
 時間的には、サポート指導員が多かったので1グループ45分で妥当だった。
 
《カヌー》
(1)カヌーとはどんな乗り物だろう
 カヌーのしくみ・動かし方を地上でデモンストレーション
(2)安全のはなし
 救命胴衣およびPFDの話
 自分で自分の身を守る・安全を確かめる
(3)海に出てみよう
 備品の確認・出廷前の安全確認
 オールの動かし方・沈してみる・沈から起きあがる
(4)後片づけ
 みんなで協力して片づける
 
 参加者が一番楽しみにしていたカヌーなので、どの参加者も積極的に活動に入ることができた。沈することをためらう子(親)でも、一度落ちてしまえば楽しいのか、何度も沈を繰り返していた。
 海の上を漕いでまわるだけでなく、目標点を決めてそこまで競争したり、ペア(グループ)で移動させたり、と変化をもたせて取り組むようにした。ただ、高学年の女の子は、着替えやおしゃべりなどに時間がかかり、少々タイムスケジュールをおしてしまうところが見られた。
 アンケートの感想も好評で、参加者にとって大変有意義な内容だったのではないだろうか。
 
7. 評価
 前日の天気予報では、この日は雨となっており、雨天時のプログラムでもやむなしと懸念されたが、当日は晴れのち曇り。野外活動に良い天候となってほっとした。
 砂浜にタープ(1張り)とテント(2張り)を張って日よけとし、ロープワーク及び昼食時に使用した。
 テーブルや椅子もキャンプ用や事務用椅子などをほぼ人数分配置した。
 
 昼食では「牛乳パックを使ったホットドック」を全員で作り、意外性で参加者に好評だった。
 
 参加者アンケートで、楽しかったことに「カヌー」が一番にあげられ、今回のタイトルどおり親子で楽しんでもらえたようだ。
 また、手旗・ロープにしても、日常体験することはまず無いと思われるので、日頃できないことを教えてもらって良かったという意見もあった。
 
 今回は、古賀・糸島・福岡の各団指導者が集結して各チームの活動に加わる事で漏れのない細やかな指導ができた。指導員間の協力というのは、本当に大切なものだと感じたと同時に、日頃のネットワークの強さがこのような時に発揮されるのだと思った。
 
※添付資料・・・募集チラシ
   参加者への手紙
   当日配付資料(プログラム)
 
関連ホームページ:http://www.jsf.fukuoka-city.com
 
 


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