2.1.2 地形歪み除去処理プログラムの開発
地形歪み除去処理プログラムは、昨年度までに開発したものをANKOUソーナーデータ用に改変した。処理の方法は昨年と同様に下記に示す方法である。このとき水深データは、シービームで収録した500mグリッドデータを用いた。
図10. 地形歪み除去の模式図
研究に用いたANKOUデータは、曳航高度に対して、仮想海底面と実海底面との差が小さいため、移動変位量が小さい。
これをもとに処理をした結果を以下に示す。
図11 地形歪み除去前
図12 地形歪み除去処理後
ANKOUデータをここで用いている程度の縮尺で表現すると差が見られない。しかし、個々のピングデータで位置を検証すると移動している。
研究対象エリアとして選定した部分について検討するため、A-A'で断面図を作成した。
図13 断面図作成場所
直下水深値が約2000mであるのに対して、泥火山の高まりは60m程度であるため、海底面はほぼ平坦ではある。しかし、一様ではないことがわかる。
図14 ANKOUデータ取得断面の例
そこで、画像の水平移動量について検討した。
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