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はじめに
 日本アニメは世界70カ国で親しまれています。表現や演出は世界NO1です。日本の感性が世界の人々を魅了しているのです。その原動力のひとつが消費者である水準の高い観客でした。なぜなら感性は創作と評論が相乗しあってさらに高まるからです。
 アニメーションのクリエイターにとって、観る側が作品を理解しメッセージを汲み取ってくれることが大きな喜びとなります。優れた評論は作品やクリエイターの発掘にもつながるのです。
 また評論は作品と一般の人を結ぶ掛け橋となります。映画や絵画、文芸など他のメディアでも、質の高い評論活動が観客層の裾野を広げることに一役買っています。普段映画を見ない人が新聞や雑誌に載っている映画評を見て、映画館に足を向けるということも少なくありません。
 本コンテストはこのような趣旨のもと、潜在力のある評論家を選定し育成することを目的として、以下のとおり開催されました。
 
公募期間:2004年12月15日(月)〜2005年1月31日(月)
審査員:上田倫子、岡部まり、切通理作、日下公人、小清水亜美、竹内義和、
松谷孝征、矢野健二(五十音順)
応募総数:368件
一次審査通過作品数:一般部門18件、高校生以下部門11件
最終審査結果:
■一般部門
最優秀賞1名
立樹 美季(たちき みき):東京都武蔵野市
優秀賞2名
丸山 能里枝(まるやま のりえ):静岡県沼津市
マリー・タナダ:アメリカ・ニューヨーク州
■高校生以下部門
最優秀賞1名
桃通 ユイ(ももつう ゆい):徳島県徳島市
優秀賞1名
武田絵利奈(たけだ えりな):東京都大田区
 
第3回アニメーション感想文(評論文)コンテスト表彰式&シンポジウム
「日本の感性は観客によって磨かれる!」
日時:2005年3月31日(木)14:00〜15:30
 
場所:東京国際アニメフェア2005 特設ステージ
(東京ビックサイト東1・2ホール)
 
主催:東京財団、中間法人日本動画協会
 
協力:月刊ニュータイプ、東京国際アニメフェア実行委員会、(株)文化放送(五十音順)
 
スケジュール
14:00 開会
 
14:05 日下東京財団会長挨拶
 
14:15 受賞者表彰・パネルディスカッション
・一般部門・高校生以下部門 最優秀作朗読
・各賞受賞者コメント
・受賞者、審査員を交えたパネルディスカッション
 
15:15 プレゼント抽選会
 
 
マンガ家
上田倫子
 
奈良県出身。
 86年集英社マーガレットでマンガ家としてデビュー。「キッスは瞳にして(全10巻)」「新学園天国(全7巻)」「リョウ(全13巻)」など数々のヒット作を発表。現在、マーガレットにて「月のしっぽ(単行本7巻まで発売中)」を連載中。戦国時代の伊賀を舞台に、主人公のうさぎの成長を描き、多くの読者の支持を得ている。
 
エッセイスト
岡部まり
 
長崎県出身。
 大学在学中からモデル、ラジオのDJを始め、テレビ、ラジオのパーソナリティーの他、女優業、執筆業と活動の場を広げる。中でも外国映画についての造詣が深く、これまで多くの審査員を務める。
 
文芸評論家
切通理作
 
東京都出身。
 大学卒業後、柿の葉会に入社。編集部に所属し市川森一の子ども番組シナリオ集「夢回路」を手がける。91年同社を退社後、「キネマ旬報」「朝日新聞」「毎日新聞」などに連載する一方、書籍の編集、出版プロデュースなども行う。02年「宮崎駿の<世界>」で第24回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。近著に「山田洋次の<世界>」。
 
東京財団会長
日下公人
 
兵庫県出身。
 東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。75年業務開発第一部長、83年取締役。84年(社)ソフト化経済センター設立と同時に専務理事を経て、93年〜03年理事長。現在、東京財団会長、三谷産業(株)監査役。「のらくろ」時代からマンガに親しむ。「これからの10年」「日本の文化力が世界を幸せにする」「そして日本が勝つ−精神から見た世界史」など著書多数。







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