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ごあいさつ
 
財団法人 日本太鼓連盟
会長 津田 正
 
 財団法人日本太鼓連盟は本年で設立7年目を迎えます。任意団体であった24年前から日本財団のご支援をいただき、太鼓関係者や関係団体のご協力によって、現在では36都道府県が支部として加盟、団体数は810チームを上回り、会員総数も2万3千人と着実に前進してまいりました。また、財団事業の一つである資格認定制度に基づく公認指導員、技術認定員の総数もそれぞれ187名、3,156名と着実に増えております。昨年からは、中学校に引き続き、高等学校においても、音楽教育に日本太鼓などの和楽器が取り入れられました。今後は、講習会や認定事業をさらに充実し、太鼓指導者の技術向上と育成・増員を図ることとしております。さらに、教育委員会や支部の協力のもと、教職員に対し、全国的に日本太鼓実技研修の場を設けていく所存であります。
 今年3月に岐阜県羽島市において、次代を担うジュニアの健全育成と日本太鼓の後継者づくりを目的に「第6回日本太鼓ジュニアコンクール」を開催いたしました。全国32都道府県から276チーム3,366名が出場、その中から選ばれた38チームが日頃の練習の成果を競い合い、2度目の出場となる「宮崎県華太鼓かんなの会ふじ組」が初の栄冠に輝きました。9月には山形県天童市において、全国から選抜された優秀チームによる「第8回日本太鼓全国フェスティバル」を、また10月には長野県諏訪市において全国から障害者チームが一堂に会し「第6回日本太鼓全国障害者大会」をそれぞれ開催いたします。
 一方、海外においても、今年に入り、アメリカ太鼓連盟、ブラジル太鼓協会が相次いで発足し、海外における日本太鼓の普及と太鼓を通じた国際コミュニケーションが今後ますます期待されております。
 このように日本太鼓が脚光を浴びるなか、第20回日本太鼓全国講習会がガレリアかめおかで開催できますことは誠に喜ばしいことであります。この講習会は、日本太鼓の指導者育成と太鼓技術の向上を目的として行うものです。参加される皆様には、一流講師の指導のもと、技術の習得は勿論、太鼓の歴史や礼節も学びとっていただきたいと思います。併せて、日本太鼓を通じ全国の仲間と交流を図り、友好を深め、それぞれの胸に残る講習会とされますことを期待いたします。
 最後になりましたが、今回の講習会にあたり、ご支援、ご協力いただきました文化庁、京都府、京都府教育委員会、亀岡市、亀岡市教育委員会、日本財団をはじめ、ご指導いただきます講師の先生方、そして細部にわたりお世話いただきました主管団体の(財)日本太鼓連盟京都府支部の皆様に心から感謝しお礼を申し上げます。
 
支部長 富治林 浩
 
 全国から伝統を誇る古都、京都によくご参集いただきました。心から歓迎とお礼を申し上げます。
 日本太鼓連盟主催の「第20回日本太鼓全国講習会」が伝統文化伝承の地、京都府亀岡市において開催されますことは多方面で大変意義深いことと思います。
 京都府支部では、今日まで支部講習会を2回、全国講習会は今回を含めまして2回の計4回の開催となります。このことにより、支部の団結や会員の意識向上にも繋がり、今では様々な事業に対応できる組織にまで成長いたしました。これも(財)日本太鼓連盟をはじめ関係各位の皆様のおかげによるものと感謝いたしております。
 本講習会は、全国でもトップクラスの先生方を講師としてお招きして開催されるものです。受講生の皆様には、一流講師の指導のもと、技術の習得はもとより太鼓道精神の真髄を体感し、日本太鼓を大切に守っていく心を学び取っていっていただきたいと思います。また、全国各地から日本太鼓を愛する人たち同士の集まりでありますので、このような機会にぜひとも交流と親睦を深めていただき、心に残る意義ある講習会となりますことを期待いたします。
 最後になりましたが、本講習会にあたりご支援をいただきました文化庁、日本財団、京都府、京都府教育委員会、また、特に今回は地元亀岡市、亀岡市教育委員会の皆様には格別のご配慮を賜わり、心からお礼と感謝を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
 
1. 目的 日本太鼓の指導者育成と太鼓技術の向上を促し、日本太鼓の普及・振興を図ること目的として実施します。
 
2. 開催日時 2004年6月19日(土) 11:00(受付開始 10:00)
20日(日) 12:30 講習会終了
 
3. 講習会場 ガレリアかめおか(京都府亀岡市)
 
4. 主催 財団法人日本太鼓連盟
 
5. 主管 財団法人日本太鼓連盟京都府支部
 
6. 後援 文化庁、京都府、京都府教育委員会、亀岡市
亀岡市教育委員会、日本財団
 
7. 講習内容
(1)専門講座 助六太鼓講座(複式単打法) 今泉 豊氏(東京都)
八丈太鼓講座(単式複打法) 菊池 修氏(東京都)
秩父屋台囃子講座(複式複打法) 高野右吉氏(埼玉県)
(2)基本講座 総合指導 古屋邦夫氏(財団技術委員長)
3級基本講座 安江信寿氏(石川県)
4級基本講座 若山雷門氏(岐阜県)
5級基本講座(初心者講座) 松枝明美氏(長野県)
富治林浩氏(京都府)
 
8. 公認指導員昇級試験
 本講習会において公認指導員の昇級試験として講習内検定を実施します。
 
9. 受講者数 約200名
 
10. 受講に際して
(1)講座は、途中で変更することは出来ません。
(2)講習途中の出入り、見学等は出来ません。
(3)受講中は、休憩時間を除き喫煙、飲食等を禁止します。
(4)受講時の太鼓等の移動は、受講者が積極的に行って下さい。
(5)受講者は、運動着、運動靴、筆記用具、ばちを持参して下さい。
なお、各基本講座の受講者は次の指定バチをそれぞれ1組持参して下さい。
カシバチ 太さ 7.5分〜8.0分 長さ 1尺3寸〜1尺4寸
太さ 6.0分〜6.5分 長さ 1尺3寸〜1尺4寸
*専門講座においても指定する場合がありますのでご留意下さい。
(6)会場内で、太鼓関係物品の展示及び販売もいたしますので、ご利用下さい。
 
11. 生活上の心得
(1)団体生活においては、秩序と礼儀、協力と責任が基本条件になることを十分に認識して自分の行動を律して下さい。
(2)講師や受講生と積極的に語り合い、交流の輪を広げることが講習会の成果を大きく左右します。
(3)金銭等の貴重品は必ず身につけて下さい。
(4)事故等が発生したら直ちに本部に連絡して下さい。
(5)宿泊のマナーには十分気をつけて下さい。
 万一の場合に備えて避難口を確認して下さい。室内の整理整頓に心がけて下さい。
 寝タバコは絶対に禁止します。
(6)健康には留意し、特に睡眠時間を十分にとるようにして下さい。
 万一体調をくずした場合は早めにお申し出下さい。
 
12. 講習曲使用について
 講習会において使用した曲を、講習会以後に演奏したい場合は、申請書に記入のうえ、財団事務局までお送り下さい。
 
13. 技術検定<受験希望者は、下記項目をご確認下さい。>
(1)受験資格並びに方法
○1級技術検定
 2級技術認定員のみ受験できます。打法の異なる専門講座に3回合格する必要があります。
 専門講座のうち一つを受講して下さい。(1回2日間)
 なお、最終検定を受ける方は、論文(1,600字程度・テーマは日本太鼓の効用に関する内容)の提出が必要です。
○2級技術検定
 3級技術認定員のみ受験できます。打法の異なる専門講座に2回合格する必要があります。
 専門講座のうち一つを受講して下さい。(1回2日間)
 なお、最終検定を受ける方は、論文(800字程度・テーマは日本太鼓に関する内容であれば自由)の提出が必要です。
*1・2級技術検定において全打法(単式単打・単式複打・複式単打・複式複打)の専門講座を受講する必要があります。
*1・2級最終検定の論文は、400字詰め原稿用紙を使用して下さい。
○3級技術検定 4級技術認定員のみ受験できます。
○4級技術検定 5級技術認定員のみ受験できます。
○5級技術検定 10才以上であれば初心者を含めどなたでも受験できます。
(2)検定料は、一律2,000円です。
(3)認定料は、合格者に限りその場で必要となります。
1級認定料 20,000円、2級認定料 10,000円、3級認定料 8,000円、
4級認定料 5,000円、5級認定料 3,000円
(4)検定試験の際は必ず各講座の指定バチをご使用下さい。
(5)直接検定試験を受ける方は、受付で受験方法を確認して下さい。
(6)「日本太鼓教本」が一人一冊必要となります。お持ちでない方は、売店でお求め下さい。







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