日本財団 図書館


10 豊里学園(とよさとがくえん) 和太鼓(わだいこ) 鼓粋(こいき) [大阪府]
―プロフィール―
 知的障害児施設豊里学園で生活する子供たちとボランティアからなるチームで、平成13年11月に「豊里学園 和太鼓 鼓粋 KOIKI」を結成しました。
 メンバーは子供たち14名、高校生8名、大人4名で、太鼓を通じて心と身体の健康を育み、礼儀や協調性を養い、お互いに助け合うチーム作りを目指しています。朝10時から夕方5時までみっちりと練習しています。養護老人ホームや養護学校での慰問、地元での祭りなどの参加で地域に根ざした活動をしています。
 昨年の5月にはテロで傷ついたニューヨークの人たちへの励ましと鎮魂の願いを込めた「ニューヨーク和太鼓コンサート」にも出演し、多くの共感と反響をいただきました。また、昨年の9月には「日本太鼓障害者大会」にも出演し、貴重な体験をしたと思っております。太鼓活動を通して社会参加の機会が広がり、障害を越えた活動をしたいと思っております。鼓粋コンサートも全国から仲間に駆けつけていただき、盛り上げてくれました。技術的にはまだまだ未熟な私たちですが、子供たちの生き生きとした太鼓を打つ姿は、聞いて下さる人の心にも響くと信じております。チームは結成してまだ2年足らずですが、「エイブル=できる・可能性」を信じて、太鼓を通じて多くの方々に感動と涙を与えたいと思っています。
 
 
 
 
―実践報告―
 私たち鼓粋は、大阪市旭区にある知的障害児生活施設「豊里学園」の子ども達を中心にしたメンバーで、ボランティアで指導に来て下さっている先生を中心に毎週練習に励んでいます。チームは、結成してまだ2年足らずですが、昨年5月には、ニューヨークで行なわれた、テロの犠牲になった人を慰めるという企画の「和太鼓ニューヨークコンサート」に参加することが出来、貴重な体験をしてきました。また、今年には、初めて、主催のコンサートを開催し、全国から太鼓チームが駆けつけてくれました。700名の会場も数を上回る観客の方に見に来ていただき、大盛況に終わることが出来ました。見に来ていただいた方からは、「感動した」「がんばってるね」などたくさんの声が寄せられています。そして、この大会も2度目の出場をさせてもらうことが出来ました。
 最初は、太鼓の音さえ怖がっていた子どももいましたが、今ではいきいきとした表情で練習に励んでいます。
 自分の殻に閉じこもっていた子どもも、太鼓を通して自分を表現し、のびのびと演奏できるようになりました。チームとしても、太鼓の技術だけでなく、出来ない友だちを自然に声で応援したり、お互いを助け合うまとまりが出てきています。そんな成長する子ども達の姿を見て、私たちも元気を貰っています。
 これからも「できる可能性」を信じ、いろんな人との出会いを大切にし、取り組んでいきます。
 
―プロフィール―
 前野福祉園は知的障害のある方々の日中働く施設です。施設の活動プログラムの一つにクラブ活動があり、第二、第四金曜日の月2回活動しています。
 太鼓クラブは平成10年4月に発足しました。盆踊りの曲に合わせた練習から始まりましたが、今はオリジナルの組太鼓にも取り組んでいます。そして、園外での演奏活動が増えてきたので平成14年10月からチーム名を「太鼓倶楽部にこにこ」とし、活動しています。
 今年度は8名の利用者と2名の職員によるチーム編成で活動しています。主な演奏活動としては、園の行事(月2回)と、地域のお祭り(年4回)です。太鼓を通して多くの人と触れ合い、チーム名にあるように、“にこにこ”と楽しい活動をモットーに練習しています。
 
 
 
 
―実践報告―
 私たちは、板橋区にあります知的障害者授産施設前野福祉園の「太鼓倶楽部にこにこ」です。前野福祉園は知的障害のある方々の日中働く施設です。
 施設の活動プログラムの一つにクラブ活動があり、第二、第四金曜日の月2回活動しています。
 太鼓クラブは、平成10年4月に発足しました。発足当初から地域の太鼓の愛好会から指導をうけ、盆踊りの曲に合わせた練習から始まりました。今はオリジナルの組太鼓にも取り組んでいます。そして、園外での演奏活動が増えてきたので平成14年10月からチーム名を「太鼓倶楽部にこにこ」とし、活動しています。
 太鼓を通して、利用者の皆さんの余暇活動に幅が広がりました。また、発表の経験を積むことで自信がついたり、地域の人との交流も多くなりました。施設としても、太鼓の愛好会の代表が地域町会の役員ということもあり、お互いに「顔の見える関係」を作ることができました。そして、施設の理解、障害者の理解も深まっています。
 今年度は8名の利用者と2名の職員によるチーム編成で活動しています。
 主な演奏活動としては、園の行事(年2回)と、地域のお祭り(年4回)です。太鼓を通して多くの人とふれあい、チーム名にあるように“にこにこ”と楽しい活動をモットーに練習しています。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION