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ご挨拶
 
財団法人 日本太鼓連盟
会長 紀内隆宏
 
 本日は、総務大臣杯・文部科学大臣奨励賞第7回日本太鼓ジュニアコンクールにお越しいただきありがとうございます。
 財団法人日本太鼓連盟は1997年11月設立以来、日本財団のご支援をいただきながら、太鼓関係者のご協力、ご理解により着実に前進してまいりました。今日では36都道府県が支部として加盟し、加盟団体数は820チームを上回り、会員総数も2万3千人を越えております。
 昨年度からは中学校に引き続き高等学校においても、音楽時間に「和楽器の学習」が設けられることになりました。既に各地の学校で太鼓の指導が幅広く行なわれていますが、今日では日本太鼓と学校教育との関わりが強くなり、学校から太鼓の指導依頼がますます多くなっております。このため、指導者の育成・増員、また、学校の先生方に対する太鼓研修会を行っていくなど積極的に事業を展開し、対応していく所存であります。また、海外においても、昨年、アメリカ太鼓連盟、ブラジル太鼓協会が相次いで発足し、日本太鼓の普及と太鼓を通じた国際コミュニケーションが今後ますます期待されております。なかでも、ブラジル太鼓協会では、昨年5月にブラジル全土から20団体が参加し「第1回全ブラジル太鼓選手権大会」を開催、見事優勝を飾った「アルモニア太鼓響楽座」が今大会にて特別演奏をいたします。
 このように日本太鼓の人気が国内外において高まるなか、当財団といたしましても、さらに日本太鼓の普及、振興を図るため、技術の向上、指導者の育成など様々な事業を積極的に実施していく所存であります。
 本大会は、次世代を担うジュニアの健全育成と日本太鼓の後継者づくりを目的に、33都道府県から40チーム(予選大会実施32都道府県、318チーム、出場者3,559名、観客数19,347名)が一堂に会し、日頃の練習の成果を発表するコンクールであります。出場するチームの皆さんは、技術の向上のみならず、日本太鼓を通じ、他人への思いやりや礼節を学ぶとともに全国各地の仲間と交流を図り、友好を深め、いつまでもそれぞれの胸に残るコンクールとなることを期待いたします。
 おわりに、本大会の開催にご尽力いただきました神奈川県、横浜市、日本財団並びに(財)日本太鼓連盟神奈川県支部をはじめとする関係各位に心からお礼を申し上げます。
 本日、ご来場いただきました皆様には、日本を代表する伝統文化の一つである日本太鼓の魅力をジュニアによる真摯で元気一杯の演奏で最後までごゆっくりとお楽しみいただきたいと存じます。
 
松沢成文
 
 このたび、第7回日本太鼓ジュニアコンクールを神奈川で開催できますことを大変嬉しく思いますとともに、全国から来県された皆様を心から歓迎申し上げます。
 日本太鼓は、生活の中で生まれはぐくまれてきた、私たちに大変身近な日本古来の伝統芸能として、今日まで大切に受け継がれてまいりました。また、最近では、斬新な演奏スタイルとクオリティの高い音楽性が改めて注目されるとともに、次代を担う青少年の豊かな人間性をはぐくみ、心身の健全な発達を促す機会や、外国の方が日本の精神文化を学ぶ契機ともなっており、その意義はますます高まっております。
 本日のコンクールでは、高校生以下の子どもたちで構成される40団体が一堂に会し、素晴らしいチームワークで、一糸乱れぬ力強い演奏を披露してくださいます。ご出演の皆様には、日ごろの練習の成果を存分に発揮され、躍動感あふれる演奏で私たちを魅了し、感動を与えてくださることを期待しております。
 さて、心の豊かさや生きがいが大切にされる時代を迎え、文化芸術の果たす役割は、ますます大きくなっております。県では、文化芸術活動の主役である県民の皆様の自主性や創造性を大切にしながら、県内各地で多彩な文化芸術活動が花開く環境づくりに積極的に取り組んでおります。皆様方におかれましても、こうした県の取組みに温かいご理解を賜りますとともに、今後も日本太鼓の普及振興を通じて、個性豊かな地域文化の発展に一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 最後に、コンクールの開催にあたり多大なご尽力をいただきました財団法人日本太鼓連盟の皆様に深く敬意を表しますとともに、コンクールのご成功と皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げ、私のお祝いといたします。
 
ご祝辞
 
小泉純一郎
 
 第7回日本太鼓ジュニアコンクールが開催されることを心からお慶び申し上げます。
 日本太鼓は、我が国において古来より受け継がれ、全国各地で地域に根付いた活動として行われている伝統文化であります。大太鼓の勇壮華麗な響きや小太鼓の素朴で繊細な響きには、どこか私たちの魂の奥深くを呼び覚ますような力が込められており、日本の大切な音楽文化の一つであると言っても過言ではありません。
 近年では、日本太鼓は、郷土を代表する伝統芸能として見直され、脚光を浴びるなど全国各地で活発に演奏されています。また、中には伝統の中にも新しい創意工夫が施され、地域の新しい文化として定着しているものもあります。
 日本のみならず、海外での演奏も増えております。日本太鼓の響きは、世界各国に人々を魅了してくれることでしょう。日本太鼓は、日本が世界に誇る大切な文化であり、日本文化を海外に広めていく上でも大きな役割を果たしています。
 太鼓に向かう真摯な態度や息のあった団体演奏を通じて礼節を大切にする日本太鼓は、青少年の心身の健全な成長にも、必ずや大きく貢献してくれると確信しています。
 全国各地から選び抜かれた皆さんが日頃の鍛錬の成果を十分に発揮し、日本太鼓の真髄を示す技が繰り広げられることを期待いたします。
 第7回日本太鼓ジュニアコンクールの開催にご尽力された関係者の皆様に心から敬意を表するとともに、本コンクールの成功と皆様のますますのご発展を祈念いたします。
 
麻生太郎
 
 財団法人日本太鼓連盟主催により「総務大臣杯・文部科学大臣奨励賞第7回日本大鼓ジュニアコンクール」が神奈川県横浜市において盛大に開催されますことを、心からお祝い申し上げます。
 全国各地では、それぞれの特性を活かした個性豊かな地域づくりを熱心に取り組まれているところと存じます。その中でも日本太鼓は、各地における郷土の特色を色濃く伝える伝統芸能、民俗芸能として注目されています。また、太鼓愛好者は、子供から高齢者まで年齢層が幅広く、さらに国内のみならず海外でも演奏され、日本人の心の響きを伝えるものとして高く評価され、大きな関心が寄せられていると伺っております。
 次代を担う世代への日本太鼓の一層の普及振興と後継者の育成を図ることを目的に、日本大鼓ジュニアコンクールは着実に回を重ね、今回で7回目の実施となりました。日本大鼓を通じて相互の友好を深め、心身の健全な育成を図るためにも大変意義深い事業であると存じます。
 本日は、日本太鼓の次代を担う児童、生徒たちが一堂に会し、日頃鍛えた演奏技術を発揮する絶好の機会であります。全国各地から参加された皆様方には、益々精進を重ねられ、それぞれの地域の活性化の担い手として、より一層ご活躍されますことをご期待申し上げます。
 おわりに、本コンクールの開催にご尽力されました財団法人日本太鼓連盟をはじめ関係者の皆様方に心から敬意を表しますとともに、本コンクールのご成功と皆様方のご発展を祈念いたしまして祝辞とさせていただきます。
 
中田 宏
 
 わが国が誇る伝統文化である日本太鼓の次世代への継承や、青少年の健全育成を目的とした第7回日本太鼓ジュニアコンクールが横浜の地で開催されますことを心からお喜び申し上げるとともに、全国各地からお越しくださいました皆様を心から歓迎いたします。
 長い歴史に刻まれたわが国の文化を代表する日本太鼓は、世代を超えて愛される伝統芸能の一つであり、華麗な演奏と迫力ある身体表現は、日本国内だけでなく世界からも注目されています。
 若い世代の方たちが主体性と創造性を持ち、太鼓を打つことを通して自らを高め、努力を続けている姿は多くの人々の心に響くことでしょう。
 さて、近年の少子化・核家族化の進行や都市化の急激な発展により、家庭・地域などにおける青少年を取り巻く環境は大きな変化を遂げ、青少年の規範意識の低下や問題行動の深刻化などが大きな社会問題となっています。本市におきましては、「青少年プラン」を策定し、青少年の健全育成のためのさまざまな取組を進めているところですが、全国各地から選ばれたジュニアの皆さんが太鼓に真摯に取り組む姿勢は、本市における青少年育成に貴重なヒントを与えてくれるものと期待しております。
 出演者の皆さん、日頃の練習の成果を十分に発揮し、力いっぱい演奏してください。そして、このコンクールが、仲間との友情、他チームとの交流を深めるための機会となることを期待しています。
 最後に、本コンクールが来場者の皆様にとって実りあるものになりますことを祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
 
島田健次
財団法人日本太鼓連盟
神奈川県支部長
神奈川県太鼓連合理事長
 
 辛夷の花が春を告げ、万物力みなぎる好季弥生、日本の文明開化と、豊かな自然に育まれた神奈川の地において、「総務大臣杯・文部科学大臣奨励賞第7回日本太鼓ジュニアコンクール」が開催されますことは、望外の喜びであり、誠に光栄の極みであります。
 和太鼓の世界、それは遠く古より伝承され、日本人の魂の中に刻みこまれた“命の鼓動”が太鼓の響きであり、日本の歴史風土に、ひとつのムーブメントとして深く根付いていることは、言うまでもありません。
 今や、次代を担う子どもたちの教育現場において、心の教育としての太鼓は、着実に浸透しつつ、その裾野は拡がりを見せています。その中にあって、全国津々浦々から、選り抜きのジュニアチームがそれぞれの技を競い合いつつも、すばらしい交流の輪を広げていくことができると思います。日ごろの成果を十二分に発揮され、参加者も観客の皆様も、心に留まるすてきな大会となることを期待いたしたいところです。
 本大会の開催にあたり、協賛をいただきました日本財団、また後援の総務省、文化庁、神奈川県教育委員会、各関係者の皆さま、報道関係者、他多くの皆さんのご支援お力添えに心より感謝申し上げ、出演者のみなさんのご健闘を祈念し、挨拶とさせていただきます。







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