【北京1日=堀江義人】中国共産党は1日、創立70周年を迎え、人民大会堂で盛大な祝賀集会を開いた。ロシア革命の影響を受け、わずか50人余で発足した党は党員5000万人を超える世界最大の共産党に発展した。社会主義勢力退潮の中で同党は「社会主義こそが中国を救える」とあくまで現体制を堅持する構えで、外には近代化への環境づくりとして善隣外交を進め、内では資本主義勢力による「平和的転覆」との闘争をはじめ思想教育を徹底させている。しかし、こうした外柔内剛路線はそれ自体が矛盾をはらんでおり、前途は多難といえる。
最近の党機関紙・人民日報は「党の隊列は改革開放の中でも大きな発展を遂げた」との見出しで党員が5032万人に達したことを報じた。昨年暮れ現在、なお1080万人が入党申請していると強調している。
1日付人民日報の記念社説は「世界の社会主義事業が厳しい挫折に直面し、国際敵対勢力は社会主義国家への平和的転覆活動を強めている」と指摘、内外の敵対勢力と闘う「鋼鉄の長城」を築こうと訴えた。
武力転覆に失敗した帝国主義がイデオロギーや経済、人的交流、技術移転など様々な平和的手段を駆使して社会主義国家の転覆を図るというのが「平和的転覆」で、中国筋によると、中国は天安門事件でこれに対し「第1次の勝利」を収めたが、東欧はすでに「転覆」され、ソ連が「動揺」の最中にあると分析する。
ただ、党員数は増えても悩みは深い。党内誌は党幹部の弱点として(1)自分中心で集団意識に欠ける(2)科学文化を重視しマルクス・レーニン主義をおろそかにする(3)思想よりモノにこだわる、などをあげる。
このため、党は都市の学生100万人を今年の夏休み、故郷の農村に「下放」させ、また、優秀な後継者をへき地で鍛えるなど、中国の現状から出発する国情教育に躍起になっている。
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