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(4)福地村の公共交通事業
(1)事業状況
 スクールバス事業ならびに、週2回運行している福祉バス事業など約2000万円/年の事業費を用いて実施している。
 
表1-2 福地村の公共交通事業
 
・福祉バス:火曜、金曜の週2回運行
 
(2)利用状況
・村内北地区と総合保健福祉センター「ゆとりあ」をつなぐ火曜日の利用人員は10人、村内南地区と「ゆとりあ」をつなぐ金曜日の利用人口は、約60人である。
 
・45名乗中型バスを利用している。
・火、金以外にも固体輸送をおこなっている。
 
・火曜コース
朝:福田入口発 ゆとりあ着
8:30 9:55
夕:ゆとりあ発 福田小着
15:20 16:00
 
・金曜コース
朝:福田入口発 ゆとりあ着
8:30 9:55
夕:ゆとりあ発 東あかねバス停着
15:30 16:29
 
・登校時
麦沢地区発 福田小着 福地中着
7:15 7:35 7:40
 
・下校時(2回運行)
福地小発 麦沢地区着
15:15 15:34
18:00 18:19
 
(5)移送サービス
 福地村内の移送サービスが社会福祉協議会によっておこなわれており、利用条件である65歳以上の高齢者のみ世帯から70名の登録者がいる。
 利用料金は、村内300円/回であり、ほとんどが通院目的利用である。
 
図1-9 福地村内移送サービスの利用状況
 
(6)タクシー
 福地村内に本社をおくタクシー事業者はないが、隣接する八戸市にタクシー事業者がおり、個人を含めて602台のタクシー車両がある。ジャンボタクシーを保有している会社も複数あり、介護タクシーを運行している会社も1社ある。
 福地村中心部〜八戸中心部(約14.5km)を昼間時に乗車すると3,500円程度、夜間で4,000円程度となる。
 
表1-3 タクシー運賃
初乗(km) 距離運賃
小型
1.5km 初乗(円) 加算(m、円)
580円 344m毎80円
(参考:ハイヤー・タクシー年鑑2004)
 
(参考:14.5km乗車した場合の運賃計算例〔小型車〕)
580円+{(14,500m−1,500m)÷344m}×80円≒3,620円
 
(7)まとめ
 福地村の各公共交通機関(モード)のサービス状況、運賃、利用状況を整理する。
 
表1-4 福地村の公共交通機関の状況一覧
青い森鉄道 南部バス 福地村交通事業
(福祉バス・
スクールバス)
移送サービス タクシー
利用対象 ・一般乗合 ・一般乗合 ・福地村在住者、小学生 ・福地村在住者で65歳以上のみの高齢者世帯 ・一般
主なサービス
地域
・八戸駅〜苫米地駅〜目時駅
(本八戸駅へは八戸駅でJR線へ乗り換え)
・三戸〜福地村〜八戸市
・福地村〜八戸市
・総合保健福祉センターゆとりあ
・村内小中学校
・村内を中心とした医療施設、公共施設、商店など ・八戸市
・福地村
村内発着箇所 ・苫米地駅1駅
(北高岩駅の駅勢圏の約半分に入る)
・福地村内バス停
25箇所
・福祉バス
(火)12箇所
(金)19箇所
・スクールバス
9箇所
・ドア・ツー・ドア ・ドア・ツー・ドア
運行日・運行時間 ・通年
(6:10〜23:24但し、八戸発福地村方面終発21:43)
・通年
(7時台〜21時台)
・福祉バス(火曜日)
8〜10時、帰15時〜17時
・スクールバス
(平日)
行7時台、帰15時台、18時台
・平日
・9時〜17時
(受付16時締切)
・通年
・24時間
運行本数
(運行間隔)
・18往復/日
(1時間に1本、ラッシュ時 30分に1本)
・三戸〜八戸線31便(1時間に2本)
・福田線11便(1時間に1本)
・苫米地駅通線6便(2時間に1本)
運行車両 ・701系通勤型車両 ・ワンステップまたはツーステップバス ・ワンステップバス ・移送用車両
(リフト付車両及びストレッチャー)
・小型、中型、ジャンボタクシーなど
運賃(福地村中心部
〜八戸市中心部)
・苫米地駅〜本八戸駅
400円(八戸駅でJR乗換)
・八戸市中心部(八日町)〜福地村中心部
片道600円
(無料) ・村内1時間300円 ・八戸市中心部〜福祉村中心部
3,500〜4,000円
利用状況 ・苫米地駅乗車人員
242人/日
(乗車119人、降車123人)
・各路線福地村内乗降計
162.5人/日
・福祉バス70人/周
・スクールバス62人/日
・通常:10数人〜30人/月
・冬季:数人〜10数人/月
(上記はH15年度実績利用状況
・八戸地域車両数
・602台
(青森県平均19.1人/台日)
 
(1)公共交通空白地域
 福地村では、国道104号沿いが公共交通サービス水準の高い地区となっている。一方、村の南北端に位置する麦沢地区や杉沢地区などに公共交通空白地域が存在する。
 
図2-1  福地村人口・集落分布と公共交通空白地区(駅勢圏1km、バス圏300mの場合)
(拡大画面:572KB)
 
(2)高齢者の居住特性
 福地村内においては、交通不便地区である麦沢や杉沢地区などで高齢化も進んでいる。一方、近年開発されたあけぼの団地や東あかね団地は高齢者割合が小さくなっている。
 
図2-2 高齢化率の高い地区の状況(福地村)
(拡大画面:208KB)







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