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波止場(はとば)
 鞆の津は、古くから天然の良港であったが、寛政3年(1791)、大可島から50間(写真の左側)、淀媛神社から20間(写真右側)の波止場を造った。
 その後、文化8年(1811)改修や延長がされている。弘化4年(1847)には、玉津島の波止(沖側)が造られた。自然石で延びる海上の波止場は、港のアクセントとしても美しい。
 
大可島からのびる大波止
 
 
焚場(たでば)
 潮の干満の差が激しい鞆の津は、焚場に最も適していた。
 木造船に船虫が付いたりするため、船底を焼いて乾燥させ、船を長持ちさせる。その場所を「焚場」と呼んだ。また、ここでは船のドックのように修理も行われた。
 多くの船を誘致するためにも、こうした港湾施設は必要であった。
 
焚場跡
写真提供・高垣光晴氏
 
纜石(ともづないし)
 
 船をつなぐ綱を結ぶ石で、港に面して点々とある。







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